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【サッカー】

麻也、リーグ杯で頂点に王手 サウサンプトン38年ぶり決勝進出

2017年1月27日 紙面から

◇イングランド・リーグカップ サウサンプトン1−0リバプール

 【リバプール(英国)原田公樹】サッカーのイングランド・リーグカップは25日、準決勝第2戦が行われ、日本代表DF吉田麻也(28)が所属するサウサンプトンがリバプールを1−0で下して2戦合計2−0とし、準優勝だった1979年以来38年ぶりに決勝進出を果たした。吉田はセンターバックとしてフル出場し、無失点勝利に貢献した。

 決勝は2月26日で、マンチェスター・ユナイテッド−ハルの勝者と対戦する。

 試合後、静まり返った失意の敵地アンフィールドに突如、歓声が響いた。サウサンプトンの選手たちが、控室で大喜びしていた。しばらくして出てきた吉田は笑みを浮かべて言った。「もう優勝したみたい。この雰囲気を見ると、(決勝会場の)ウェンブリーに行くことが、いかに価値があるか実感します」。喜びと自信に満ちた顔だった。

 難しい試合だった。第1戦は1−0で先勝したが、第2戦は完全敵地でのリバプール戦。主導権を握られ、吉田らサウサンプトンの守備陣は、何とか跳ね返し続けた。その奮闘は数字を見れば明らか。相手のボール支配率は73%で、13本のシュートを浴びたが、枠に飛んだのは3本だけ。吉田は「よく耐えたと思う。いい形でシュートを打たせないとか、そういう小さな頑張りが、大きな結果を生み出した」と胸を張った。

 そのしつこい守備でボールを奪うや、前線へつなげ、カウンター攻撃を仕掛けた。それが実を結んだのは、終了間際のロスタイム。シムズのドリブルからロングが先制点を決め、2連勝で決勝進出を決めた。

 吉田が「サッカーの聖地」ウェンブリー競技場でプレーするのは、2012年ロンドン五輪準決勝、1−3で敗れたメキシコ戦以来だ。「サッカー選手としてすごく幸せ。内容はどうでもいいから、とにかく勝ちたい。勝つのみです」。自身にとってクラブレベルでの初優勝を心に誓った。

 

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