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【大相撲】

稀勢、きょう奉納土俵入り 30人が1時間かけ綱打ち

2017年1月27日 紙面から

完成した綱を締める新横綱稀勢の里=東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で(写真は代表撮影)

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 大相撲の第72代横綱に昇進した稀勢の里(30)=田子ノ浦=の締める綱を仕上げる「綱打ち」が26日、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で行われた。完成した綱は、長さ4・1メートル、重さ6・4キロ。27日の明治神宮奉納土俵入りを前に早速、綱を締めた新横綱は、同じ二所ノ関一門の芝田山親方(元横綱大乃国)から雲竜型の土俵入りの手ほどきを受け、親方から「立派な横綱。かっこいいね」と、4横綱では最も重い175キロの肉体を絶賛された。

 緊張の土俵入り稽古は20分間、あっという間だった。稀勢の里が、呼び出しの「横綱稀勢の里、土俵入りであります」を合図に実演して2度目でビシッと決め、芝田山親方からOKをもらった。

 「ひい、ふの、み」の掛け声に続き、小気味よい太鼓の響き。田子ノ浦部屋に集結した二所ノ関一門の全関取13人を中心に、30人が1時間かけて綱を完成させた。

 日本相撲協会に記録が残る中で2番目に軽い6・4キロ。それでも、19年ぶりの日本出身横綱という期待が、数字以上の重みとなる。純白の真新しい綱を締めると「気持ちもグッと締まった」

 明治神宮奉納土俵入りでは、先代師匠の鳴戸親方(元横綱隆の里)の師匠にあたる一門の先輩横綱・初代若乃花の化粧まわしを着ける。「土俵の鬼」の異名通り、鬼があしらわれたデザインに「そういう気持ちにならないと。メッセージにも思えた」と“鬼の魂”継承にも意欲を見せた。

 自身も、まだまだ未熟と認める土俵入り。場所を重ねることが、稀勢の里の「新しい歴史を刻みたい」という新たな夢につながっていく。 (志村拓)

 

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