慈しみ深い愛をもって寄り添ってくださった恩師へ
今朝、目が覚めたとき、涙がごぼれました。
これはりんの独り言です。いつものように、いつかは戻します。ご理解ください。
昨日は、祖母の半年の月命日でした。
ほんとうはたのしくて、笑っちゃうようなことを思い出して、1日過ごすつもりでした。
だってそばにおばあちゃん、きっといるはずだから。
めそめそしていたら、わたしの手を、両手でぎゅっと握って、それから、パンパンと叩いて、怒るから。そしてさみしそうな顔をするに決まっています。
昨晩、恩師からお手紙を受け取りました。寒中お見舞いのお返事でした。
わたしのハガキから、さみしいきもちが伝わってきたと書かれてありました。
そして、ハガキが到着した日、あるシスターのご葬儀だったそうです。
シスターと恩師は、歳が1つ違いで、学生からのお付き合い。ほんとうの姉妹のように仲がよかったと。そして最期は、安らかに息をひきとられたとか。
わたしも存じ上げているシスターで、お優しい方でした。卒業してからも、バスの中でお会いすることが何度かあって、お話をさせていただいた記憶があります。
恩師もまた大切な人を失って、さみしさの中にいらっしゃいました。
葬儀のごミサの中で、神父様がこうお話されたそうです。
『北海道の雪野原を歩いていると、いろいろな足あとがあった。うさぎやきつね、鳥、犬。
そして人間の足あとも。
人間の足あとはすぐにわかる。
その足あとに、じぶんの足を入れてみると、なんだかその人の温かさが伝わってくるみたいな気がした。
死んでいく人の足あと、その人の足あとのそばを歩けば、その人の温かさが伝わり、つながる。』
そして恩師は、
「シスターは、いろんな人のこころに、足あとを残してくれました。生きた証みたいな温かい足あと。
近しいかたを失うと喪失感を味わうものですが、想い出の中で、これからもきっとたくさんのことを語ってくれるでしょう。
悲しみやこころにあいた穴はうまることはないけれど、ちがう次元で会えるようにしたいなと思っています。
この気持ちをあなたと分かち合いたいと思いました。」と。
さいごに、
「いつか、おばあさまのお話を聞かせてくださいね。」と結んでありました。
恩師のお手紙には、深い愛情が込められていました。さみしいこころに寄り添ってくださいました。ほんとうにありがたいです。
いろんな思いがあったのですが、その夜は何もなかったかのように眠りました。
目覚めたとき、溢れだした涙は、もう大丈夫と強がっていたわたしのこころだったのかもしれません。
さみしさは、そうかんたんに、なくなりそうにはありません。
でも恩師がおっしゃってくださったように、おばあちゃんの想い出の中に、大切なものがたくさんたくさん詰まっていて、わたしに語りかけてくれると思います。
相手のことを思い遣る、思い、言葉、行い。
いつか、おじいちゃんとおばあちゃんに会える日が来ます。その時まで、ていねいに過ごしていきたいと改めて思いました。
りんの独り言でした。