北方領土での共同経済活動 協議開始へ1月28日 4時44分

政府は、来月１日にモスクワで行われるロシアとの次官級協議で、先の日ロ首脳会談で合意した北方領土での共同経済活動に関する協議を開始することにしていて、安倍総理大臣のことし前半のロシア訪問までに一定の進展を図れるよう、交渉を本格化させる方針です。

日ロ両政府は、秋葉外務審議官とモルグロフ外務次官との次官級協議を、来月１日にモスクワで開催することにしていて、岸田外務大臣は、２７日、「平和条約締結に向けて前進を図るべく、日ロ両首脳の指示を実現するための建設的な意見交換が行われることを期待している」と述べました。

今回の協議で日本政府は、先月の日ロ首脳会談での合意内容の具体化に向けて、北方領土での共同経済活動について、日ロ双方の法的な立場を害さない形で実施するための特別な制度を設けるための交渉を開始するほか、元島民が四島に飛行機でも往来できるようロシア側と協議を行うことにしています。

政府は、安倍総理大臣が北方領土問題を含む平和条約交渉の加速に向けて、ことし前半にロシアを訪問する意向を示していることも踏まえ、それまでに一定の進展を図れるよう今回の協議をきっかけに交渉を本格化させる方針です。