昨年ソウル訪れた外国人観光客、過去最高1357万人

 昨年ソウルを訪れた外国人観光客は1357万人で過去最高となった。2014年は1142万人、15年は中東呼吸器症候群(MERS)の影響で1041万人まで落ち込んだが、今年は急激に回復した。外国人観光客が昨年ソウルで支出した金額は総額26兆7000億ウォン(約2兆6000億円)と推定される。これは昨年のソウル市の予算(27兆4600億ウォン)に匹敵する金額だ。

 ソウル市は今年、外国人観光客1700万人誘致という目標を打ち出した。まずは1年後に迫った平昌冬季五輪・パラリンピックのPRに力を入れ、観光特需を見込む。来月8日にはソウル広場に五輪開幕カウントダウンの時計塔を設置するほか、京畿道・江原道と協力して観光マーケティングも展開する。開幕まで100日となる10月には、主な競技場の模型をソウル広場や光化門広場に展示し、12月には国際スノーボード大会などを韓流コンサートと連携させてソウル市内で開催する。平昌行きの列車の始発・停車駅となるソウル駅・竜山駅・清涼里駅には臨時観光案内所を設け、ソウルと平昌の主な観光地を連携させた「スペシャル観光パス」も今年10月までに発売する。

 ソウル市は外国人観光客の46.8%を占める中国人の個人観光客誘致にも力を入れる。中国版ツイッター「微博(ウェイボ―)」、ポータルサイト「百度」など中国の人気インターネットメディアにソウル観光関連記事やPR動画などを継続して掲載するほか、5月からは「網紅(ワンホン)」と呼ばれる中国のネットインフルエンサー(インターネット上の有名人)などをソウルに招き、「口コミマーケティング」を展開する方針だ。同市の関係者は「観光客2000万人時代に備え、ソウルの観光マーケティングを担当するソウル観光振興財団を今年下半期に立ち上げる予定」と説明した。

チャン・ヒョンテ記者
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