ロシアが北大使に警告「ICBM試射などの挑発を自制すべき」

中国も北朝鮮に挑発の自制を要求

 ロシア政府が、駐ロ北朝鮮大使を呼んで「大陸間弾道ミサイル(ICBM)試射などの挑発を自制すべき」と警告したことが26日までに分かった。北朝鮮の核問題に関する6カ国協議のロシア首席代表を務めるイーゴリ・モルグロフ外務次官(アジア・太平洋担当)が24日、金衡俊(キム・ヒョンジュン)北朝鮮大使をロシア外務省に呼び、最近の挑発の動きについて懸念を伝え、自制を求めたという。

 外交消息筋は「このところ北朝鮮はICBMの発射準備など挑発の動きを見せており、韓米両国が中ロに『北朝鮮を自制させてほしい』と要請した。中国もロシアと似た警告のメッセージを北朝鮮に伝えたと思う」と語った。ロシア外務省は、金大使に警告した当日、メディア向けに「モルグロフ次官が北朝鮮大使を呼び、韓半島(朝鮮半島)情勢や2国間関係の懸案について意見を交わした」と短めの発表を行っていた。金大使は今月11日、ロシアのリア・ノーボスチ通信のインタビューに応じて「最高指導部の決定に基づき任意の時間、任意の場所でICBMの発射が行われ得る。北朝鮮は高高度防衛ミサイル(THAAD)を含む、北朝鮮を狙った米国の戦略核部隊を灰にする能力を備えた」と語っていた。

 中国もまた、ドナルド・トランプ米大統領の就任直後に北朝鮮が挑発を行い、米国による圧迫のレベルが高まることを懸念して、ロシアと同じ時期に非公開の外交チャンネルを通して北朝鮮側に自制要求を行ったという。しかし、こうした警告にもかかわらず、北朝鮮外務省のチェ・グァンイル米州局副局長は25日(現地時間)、米国NBCテレビのインタビューで「いつでも、どこででもICBM試射が可能」という主張を繰り返した。

金真明(キム・ジンミョン)記者
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