高浜原発 倒れたクレーンの撤去終了

高浜原発 倒れたクレーンの撤去終了
福井県にある高浜原子力発電所で今月20日、大型のクレーンが核燃料を保管する建物に倒れ屋根の一部などが損傷した事故で、クレーンを撤去する作業が27日夜、終了しました。
高浜原発2号機では今月20日の夜、安全対策の工事に使われていた長さ110メートル余りあるクレーン1台が倒れ、原子炉が入る建屋の隣にある核燃料を保管する建物の屋根の一部などが損傷しました。関西電力は当時の風の実況から強風で倒れたと見ています。

クレーンを撤去する作業は今月22日から行われ、建物にもたれかかっていたアームの部分を8つに切断して屋根から下ろし、原発構内の仮設の保管場所に移して27日午後11時半すぎに終了しました。

関西電力によりますと、雪の影響で作業が中断することもありましたが、大きなトラブルはなかったということです。クレーンが撤去されたことを受けて、原子力規制庁は、建物の健全性が保たれているか確認するとともに、作業の安全確保に問題がなかったか調べることにしています。