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【経済インサイド】
格安スマホ業界で波乱 日本通信がソフトバンクとバトル 「接続拒否」と激怒しているが…
日本通信はなぜ激怒しているのか。
現在、NTTドコモの端末利用者は端末購入後、約1万円の契約解除料を支払えば、すぐにでもドコモ回線を使ったMVNOの格安SIMカードを使って、ドコモより安い通信料でスマホを利用できる。これは、ほぼ全ての格安スマホ事業者のSIMカードが、NTTドコモの回線を使ったものに限定されているためだが、日本通信はこのせいで「ドコモ利用者以外がMVNOに移る選択肢を奪われている」と主張。ソフトバンクの回線を使った格安SIMカードが広く利用できるようになれば、「携帯電話契約者全体でMVNOの占めるシェアは倍になる」との見通を示す。 ソフトバンクから回線を借りようとしたのはソフトバンク利用者が容易にMVNOに移れる環境を整えるためというわけだ。
ところが、ソフトバンクは、ドコモと違い、端末購入から180日経過してSIMロックを解除した端末のみが接続できるようにして、日本通信に回線を貸し出そうとした。ソフトバンクは自社で格安スマホブランドのワイモバイルを運営しており、「ソフトバンクの回線を使った格安料金のスマホは、ワイモバイルを使ってほしい」との思惑もあって、端末を限定した回線貸し出しを日本通信に申し出たという見方も業界内に広がっている。