ソフトバンクに協議再開命令へ＝回線使用で格安スマホ事業者と―総務省

　総務省は27日、携帯大手のソフトバンクに対し格安スマートフォン事業者の日本通信がサービスを提供できるように、同社との回線接続の協議を再開するよう近く命令を出す方針を決めた。

　
　電気通信事業法は、回線網への接続の申し入れがあれば、正当な理由がない限り応じなければならないと規定。総務省の電気通信紛争処理委員会は同日、高市早苗総務相に「命令を出すことが相当」と答申した。

　日本通信は、大手から回線を借りて格安スマホを提供する仮想移動体通信事業者（MVNO）。NTTドコモから回線を借りてサービスを行っており、ソフトバンクにも2015年8月、回線網への接続を申し入れた。しかし、昨年9月、「拒否された」などとして、総務省に協議再開命令を出すよう申し立てた。

　ソフトバンクは「答申内容について真摯（しんし）に受け止める」とコメントした。