メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

強風マニュアル守らず…クレーン事故で関電

関西電力高浜原発2号機の燃料取扱建屋や原子炉補助建屋に倒れたクレーン=福井県高浜町で2017年1月21日午前9時25分、本社ヘリから小関勉撮影

 関西電力高浜原発(福井県高浜町)で20日夜に大型クレーンが倒れ、2号機の二つの建屋の屋根が一部壊れた事故で、クレーンメーカーが定めたマニュアルに、瞬間風速が30メートルを超えると予想される場合は、アームを地上に下ろすよう記載されていたことがわかった。事故当日、福井地方気象台は暴風警報を発令し、最大瞬間風速が35メートルになると予想していたが、関電側はアームを地上に下ろす対策を取っていなかった。

     メーカーのマニュアルでは、風速10~16メートルで作業を中止し、風の影響を受けにくいようにクレーンの角度や向きを調節するよう定めている。さらに瞬間風速30メートルを超えると予想される場合は、クレーンを地上に下ろしておくことも求めていた。

     しかし、関電は元請けの大成建設(東京)などと協議の上、強風対策としてクレーン先端にワイヤと約5トンの重りをつけて固定する方法を採用し、風速42メートルまで耐えられるとしていた。風向きについては、事故前の作業終了時はマニュアル通りに、クレーンが背面から風を受けるよう設置していたが、その後風向きが変わり、事故時は正面から受ける形になっていた。

     マニュアル記載の対策を取っていなかったことについて、関電は「事故原因を調査中で、答えられない」としている。【高橋一隆】

    関連記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. au三太郎CM 桃ちゃん、3匹のお供に「ずっといてくれよな…」 浦ちゃん&金ちゃんは“契約終了”?
    2. 相模原殺傷 事件半年 傷負って確かめた絆
    3. ヒルナンデス! 平愛梨 卒業 29日に長友佑都と結婚(スポニチ)
    4. ぶらぶら節 なぜ伝えるのか /長崎
    5. 特集ワイド 相模原殺傷事件 感じた嫌悪「いつか起きる…」 長男が障害持つ野田聖子衆院議員

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

    [PR]