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2017年01月27日 08時25分 UPDATE

「マジで死にかけたんですけど」 突然壊れる“自爆自転車”の恐怖 (1/5)

自転車を運転中に突然壊れ、けがをする事例が続発している。欠陥自転車をどう見抜けばいいのか。

[産経新聞]
産経新聞

 突然自転車が壊れる。そんな事例が続発している。運転中にハンドルが折れたり、あるいはタイヤが外れたり……。自転車に見えない爆弾がついていて、ある日いきなり大破する、そんなイメージだ。車と違って国が定める安全基準がなく、型式指定審査のようなチェックシステムもない。輸入自転車の9割を占める中国をはじめ、海外から欠陥商品が流入している問題も指摘されているが、国産製品も例外ではない。けがをした人がメーカー側の製造物責任を問い、訴訟に発展するケースも相次いでいる。“自爆自転車”を見抜くにはどうしたらいいのか−。

画像 自転車を運転中に突然壊れ、けがをする事例が続発している。車と違って国が定める安全基準がないことも背景の一つとされるが、欠陥自転車をどう見抜けばいいのか―

突然ペダルが空回り……

 一瞬のことだった。

 平成26年12月13日の昼下がり。大阪市城東区で集金業務にあたっていた内山俊平さん(52)=仮名=は気がつくと、路上に投げ出されていた。左肩に激痛が走り、起き上がれなかった。

 直前まで、2日前に購入したばかりの自転車をこいでいた。トップギアの6段に変速した瞬間、ペダルの空転現象が起き、バランスを崩したのだ。

 「何が起こったのか……」。内山さんは苦痛に耐えながら、通りかかった女性に救急車を呼んでもらい、病院に搬送された。診断結果は左腕骨折など全治1年3カ月。それから休職を余儀なくされた。

 内山さんは憤る。「この事故で私の生活は一変した。本当に許せない気持ちだ」

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