韓国政府は26日、対外経済閣僚会議を開き、「米国優先主義」を掲げる米トランプ政権の貿易規制、為替操作国指定などに備え、米国産の原材料・資材、設備の輸入を増やすことを決定した。具体的には今年から米国産シェールガスを年間280万トン輸入するほか、航空機、航空機部品など輸送設備などの輸入拡大を検討する。
韓国政府はまた、米中を中心に外部環境の不確実性が高まっていることを受け、貿易全体に占める米国(13%)、中国(26%)の割合を引き下げ、代わりにインド、ベトナム、オーストラリア、中東など成長潜在性が高い国々を中止に経済協力を強化することを決めた。
英国の欧州連合(EU)離脱による影響を軽減するため、英国とは自由貿易協定(FTA)の締結に向け協議を進める計画だ。最近米国が脱退を宣言した環太平洋経済連携協定(TPP)に参加している12カ国のうち、韓国とFTAを結んでいないメキシコ、日本とはFTAを含む経済協力強化を目指す。また、ブラジル、アルゼンチンなどが属する南米共同市場(MERCOSUR)、ロシア、カザフスタンなどが加盟するユーラシア経済連合(EAEU)とのFTA締結も進める。