天才というのはその人が親から受け継いだ気質とか生まれた地域とか所得とか、そういったあらゆる因果が奇跡の割合で結びついてはじめて生まれるものなんだろうとは思っておりますが、じゃあ実際天才ってどういう特徴があるんだろうというのを、あくまで自分の観測範囲から見てみて思ったことをつらつら。
■執念が人並みじゃない
恐ろしいほど執着心を持ってます。ひとつの物事に対して「理解しないままでは絶対にいられない」というか。とにかくつきつめます。好きなものについてとことん突き詰めます。
人に対してもものすごく執念深いです。気に入った人にはとことんまで信頼を寄せます。一方で、嫌いになった人については本当にびっくりするほど嫌います。相手の事情なんてお構いなし。絶対に許さない。悪いうわさも徹底的に広めます。とにかく潰しにかかります。
一方で興味が無くなった途端に本当に関心のかけらも寄せなくなります。0か1。だからある分野には物凄く精通しているのに、別方面ではもう本当に上澄みすらすくうことをしません。
聞いたところ、その分野に関心を持ったが最後、今の分野で手一杯なのにその分野の事までとことんまで突き詰めないと気がすまないから、らしいです。難儀ですね。
■興味のない事、都合の悪い事を本当の意味で忘れる
書き方は悪いですが、要するに自分のコンディションを落とすような事をいつまでの頭のなかに置いておかないのだと思います。だから、もう、本当に、忘れる。自分で言ったことも、本当に忘れる。悪びれることなんてありません。だって本当に忘れてるんだから。
前述した、執着心に脳のリソースを割いているからなのかもしれません。
なんというか、本当に悪気がないのです。だから最初はもうホントに何て都合の良い奴なんだろうと思っていましたが、最近では「あぁもう仕方ないんだ、これがこの人のバランスだから期待したらダメなんだ」と割り切るようにしました。
仕方ないんです、天才的な能力は別の分野で大きく発揮されているのですから。
■気が強い
これは表面的に気が強い人も居ますし、物腰静かながらに人の言うことなんざ絶対に聞かないぞという人も。なんにせよ本当に気が強い。人に譲らない。絶対に自分の信念は譲らない。冗談抜きで恐るべき気の強さです。だからとにかく衝突が多いです。少しでも自分の基準から見て気に入らなければ衝突します。
反面、天才たちは義理深い側面も持ち合わせますから、味方になるとその気の強さはとても心強い。
■朝令暮改
朝言ったことが夕方に変わってるというアレです。手のひらを返すという事です。前述したとおり忘れる能力が非常に強く、それは自分が言ったことですら。だから朝令暮改がよくあります。当人を前に言った言わないの議論は無駄です。疲れるので改めて話をします。でも次の日には忘れます。繰り返し、その都度伝えるしか無いです。
本当に大事なことは紙にでも書いて、当人の目につく所に置くくらいしか無いです。あるいは毎日伝えるか。当人にとってそれが物凄く大切なことにならないかぎりは多くのことは忘れられゆく情報なのです。
でもこの朝令暮改の内容も「本人にとって」筋が通ってます。周囲に対して筋を通るのとはちょっと違うのです。だから厄介で、周りも気をつけないと振り回される。
でもこの朝令暮改の内容も「本人にとって」筋が通ってます。周囲に対して筋を通るのとはちょっと違うのです。だから厄介で、周りも気をつけないと振り回される。
■表裏が無い
無いわけではないんですが、そこまで計算高くない感じがします。ある意味真摯であると言えます。だから好きだという言うなら本当に好きだし、嫌いだというなら他意はなく嫌いなのです。良くも悪くも分かりやすく、筋が通っているとも言えます。
■感情の起伏が激しい
激しく怒るし、大いに笑うし、深く悲しむし。私の出会ってきた天才の方々はとにかく感情表現が豊かだったように思います。感情の起伏が激しいあまりに、時に鬱になっていたり。今まで見てきた天才の人たちは皆、1回以上は結構深刻な鬱に陥っているようでした。
■他人の目も評判も気にしない ※
いや、実際は気にしてると思うんですが。意味としては「自分がコレだと思って行動する時に他人の目や評判は気にしない」というのが正しいです。
■神経質で繊細
普通の人はそんな細かいこと気にしてないよ、というところまで徹底してこだわります。驚くほど神経質です。古くから「神は細部に宿る」と言われていますが、天才達に共通するのはとにかく神経質に細部にまでこだわり続けることです。周りの声も無視してこだわり続けます。
■生きていることが勉強
よく天才は、努力を努力だとも思わない人だと言われています。天才だって勿論遊びます。だけど、その遊びは全てが自分の才能の分野にフィードバックするためのものになっています。楽しみながら吸収している。楽しみながらいつの間にか新しい発見をしている。
天才たちの遊びに消耗品は無いのです。全てが結果的に才能を更に補強するものとして吸収される。
そんな天才たちは、更に「自分はまだまだ勉強不足だ」と、普通の人がやる勉強としての努力もします。
ファー!
強い。
努力は辛いものであり、その努力で疲れた時のつかの間の休息が自分が求める才能磨きと合致していないなら、天才には太刀打ち出来ない。
逆に合致しているならばそれはもう何かの天才になりつつあるのかもしれません。
■自信家なのに自信が無い
変な話ですが、自分の才能に自信を持っているのに、自信がないようなことをよく口にします。彼らは多分「過信」を恐れてるのだと思います。「これでいいや」と思うことを恐れてるのだと思います。
だから気軽に「そんなことないですよ」なんて言ってはいけません。アドバイスだってしてはいけません。黙って話を聞くほうが良いです。(と、自分の観測範囲では思っています)天才たちは喋りながら何か自分で答えを見つけようとしているのです。
■天才とは…
なんか色々書きましたけど、天才ってほんとワガママだなと思います。ワガママに自由に生きてるなと思います。そして、そのワガママが許されるだけの力を持っている。でも逆にその才能を世の中が必要としなくなった時に、非常に難しい生涯を送らなければならないのでは、なんてことも思います。
ある人は「私は多分この職種がダメになったら野垂れ死ぬだろうね」と言ってます。まぁ流石にその人の場合、最早職種を超えて有名になっているので、例え現職がダメになってもそこまで悲観することはないとは思うのですが…。
でも、天才の人たちの特徴ってこうして並べてみると何やかんや上手く世の中生きていけそうな気がするのですよね。才能というのは結局ドラもんのひみつ道具と同じで、活かし方さえ間違えなければ、ということなのでしょう。
彼ら一人ひとりの生い立ちもまた面白かったりします。父親が特殊な職業についていて、他の子どもよりもずっと早くからその分野の環境に触れられたとか、昔物凄く辛くひもじい経験をしたとか、他の学校では絶対体験できない特別な授業を受けてきたとか。
そう考えると生まれながらの天才っていうのは居るのかな?って思います。数奇な運命の巡り合わせから天才はその都度その都度環境に適合して生まれる。だから制御することも出来ない。運でしか無い。だからこそ「天が与えた才」なのでしょうね。
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■天才の傍で学ぶこと
ところで天才の人と仕事をすると日々学びがあります。自分の才能を伸ばすためのヒントを沢山くれます。天才と付き合うのは大変ですけど、是非周りに「あ、この人天才だ」と思う人が居たら、一緒に過ごす時間を増やしていってみると良いと思います。
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知ったかがばれるので格言の類はきちんと裏を取って書いた方がいいですよ
この記事にイラっとしたの?
凡人は黙って 大人しくしてなさいよ(;^_^