市民マラソンで教諭が男女入れ代わって出場し失格

市民マラソンで教諭が男女入れ代わって出場し失格
先月、埼玉県所沢市で行われた市民マラソンで、男性教諭がけがをした女性教諭に代わって女子の部のハーフマラソンに出場し、女性教諭が代わりにより短い距離の男子の部で走り、いずれも失格となっていたことがわかりました。男性教諭は女子の部で2位でゴールしていたということで、いずれも教育委員会から口頭注意の処分を受けました。
埼玉県の飯能市教育委員会などによりますと、先月、所沢市で行われた市民マラソンで、飯能市の中学校に勤務する30代の男性教諭が、同じ市内の小学校の20代の女性教諭が足にけがをしたため、代わりに女子の部のハーフマラソンに出場し、2位でゴールしたということです。

2人はゼッケンを交換し、女性教諭は男性教諭の代わりに男子の部の5キロに出場したということです。ハーフマラソンは男女が一緒に走るレースで、ゴールの際に不審に思った大会関係者が確認した結果、入れ代わりが明らかになり、2人は失格となりました。

飯能市教育委員会は「教員としてあるまじき行為だ」として、2人と、一緒に参加していた中学校の校長を口頭注意の処分にしました。

2人は教員仲間として参加していて、男性教諭は「けがをした女性教諭は短い距離なら走れると思い、つい代わってしまった。多くの人にご迷惑をかけ申し訳ない」と話しているということです。

飯能市教育委員会の青柳義久学校教育課長は「教員として、子どもたちの手本になる自覚を持つよう指導したい」と話しています。