国政介入:朴大統領「私を引きずり下ろそうと前から企まれていた」

インターネット放送のインタビューで

国政介入:朴大統領「私を引きずり下ろそうと前から企まれていた」

 朴槿恵(パク・クネ)大統領は25日、「(親友・崔順実〈チェ・スンシル〉被告による国政介入疑惑の過程で)あまりにも多くの根拠のない話が事実ということにされた」「(誰かが)大統領職から引きずり下ろして弾劾するため、『向精神薬を飲んだ』とか『祈とう師を呼んだ』とかいうとんでもないうそを作り出さなければならなかったとしたら、弾劾の根拠はそれほど脆弱(ぜいじゃく)なものなのかと思った。何かずいぶん以前から企(たくら)まれていたのではないかという気がする。偶発的に起こったことではない感じだ」と語った。

 これは、朴大統領が同日、大統領府内の「常春斎」で韓国経済新聞の鄭奎載(チョン・ギュジェ)主筆が運営する1人インターネット放送「鄭奎載TV」とのインタビューで述べたものだ。朴大統領が国会弾劾訴追案可決後はもちろん、就任後に国内の特定メディアのインタビューを受けたのは初めてだ。

 「憲法裁判所の弾劾審判手続は公正だと思うか」という質問に、朴大統領は「公正な裁判が行われることを望んでいる。裁判を受ける立場でこれ以上は言いにくい」と答えた。憲法裁判所に出廷するかどうかについては「まだ検討していない」と言ったが、朴英洙(パク・ヨンス)特別検察官チームの対面調査については「聴取に臨もうと思う。日程などに関して調整している」と述べた。特別検察官チームが朴大統領と崔被告を「利益を共有する『経済共同体』」と言っていることについては、「とんでもないうそだ。経済共同体という言葉を作り出したのはひどいこじつけだ」とした。

 そして、「(崔順実被告が)どんな私的利益をどのように手にしたのかは本当に初めて聞く話だ」と言い、崔順実被告の娘チョン・ユラ容疑者は朴大統領の娘だといううわさがある」という問い掛けには「質の低いうそだ」と答えた。また、「私が向精神薬を飲んだとか、祈とう師を呼んだとかいう話はまったく事実ではなく、荒唐無稽(むけい)な話だ。そうした薬に近づいたこともない。根拠が弱いという点で、今回の事態と狂牛病騒動(2008年に牛海綿状脳症〈BSE〉問題で米国産牛肉輸入再開に反対するデモが拡大した際、デマが引き起こした騒動)には類似点があると感じている」とも述べた。

 朴大統領はまた、このほど国会内に展示された自身の風刺ヌード画騒動について、「人が生きていく上で、いくら何でも超えてはならない度というものがある。何の罪の意識もなく、あのように簡単にその度を超えられる様子を見て、これが今の韓国政治の姿ではないか思った」と語った。

チョン・ノクヨン記者
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