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 長崎県対馬市の観音寺から盗まれた仏像「観世音菩薩(ぼさつ)坐像(ざぞう)」について、韓国の大田地裁が、所有権を主張して提訴した浮石寺への引き渡しを命じた。当事者の観音寺には受け入れられない判決で、日本政府や地元自治体は驚き、憤った。

 仏像を盗まれた観音寺(長崎県対馬市)の前住職、田中節孝(せっこう)さん(70)は「盗品に対して(元の所有者以外の)所有権を認めるなど、ありえない判決だ」と批判した。

 田中さんはこれまで韓国政府に返還を求める要望書を送るなどしてきた。「訴えかけてきたことが聞き入れられなかった。日本に対して、韓国は常に被害者という認識で、それに沿って裁判も進められたのだろう。韓国では、法律が何の意味もないことがわかった」と反発する。

 韓国政府が控訴したことで、裁…

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