「帝国の慰安婦」著者の無罪は反人権的判決 支援団体が反発

【広州聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦にされた韓国の被害者が共同生活する施設「ナヌムの家」(京畿道広州市)は26日、慰安婦問題を扱った著書「帝国の慰安婦」で被害者の名誉を傷つけたとして在宅起訴された朴裕河(パク・ユハ)世宗大教授(日本語日本文学科)に対し無罪判決を言い渡した地裁の判断を批判した。


 ナヌムの家は「今回の無罪判決は同書に対する裁判所側の理解不足に起因する」と指摘。「公正でない判決であり、日本帝国主義戦争犯罪者に免罪符を与える反歴史的、反人権的判決だ」と反発した。

 ソウル東部地裁は前日、「学問の自由は憲法上保障された基本権」として朴氏に無罪を言い渡した。

 地裁は、検察が被害者の名誉を毀損(きそん)する表現だと主張した35カ所のうち5カ所は事実の摘示であり、30カ所は意見表明に該当すると指摘した。

 ナヌムの家で暮らす被害者は旧正月連休(27~30日)が明けてから同地裁前で糾弾集会を開く予定だ。

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