突然の出来事
こんな記事がありますが、
今日私、物乞いをされました。
買い物が終わって、下の子を自転車に乗せようとした時の話。
一人の男性が近づいてきました。
遠くからその男性が近づいてくるのを確認してはいたんです。
でもその周辺はいわゆる「ドヤ街」と呼ばれる所。
中に入るのは危ないと色々な人から聞かされてきた場所です。
確かに一歩入ると別世界。
おばさんが道の真ん中で座って小便をしていたり、喧嘩して自動販売機に頭を叩きつけられてる人がいたのを見たことがあります。
なので近づいてくる男性がその辺りの人だなぁというのは直感でわかりました。
私もスーパーで買った荷物を沢山持っていたので、まとめたりしていたらこちらに向かって歩いてきました。
「スミマセン。私はお金がなくて色んな人から恵んでもらって生きているものです。」
見た目は私とそんなに変わらない年齢だと思うので、多分30代後半から40代中頃だと思います。
トレーナーに下はジャージ。
お金がないわりには髪の毛が金髪でした。
「お腹がすいてしまっているので、何か恵んでくれませんか?」
目はうつろで口は半開き。
ここで断って逆ギレされたらどうしよう。
周りにあんまり人が居ないし。
でも大声出せば誰かきてくれるかな。
娘を守らないといけない。
さっきスーパーで買った何かを渡せば居なくなってくれるかな。
色んな事を頭で考えてしまいました。
自転車の前に座らせた娘をかばいつつ、
「スミマセン。」
とペコッと頭をさげておきました。
すると
「わかりました。」
と言ってまた歩いていきました。
よかったーとホッとして、また戻ってきたら困るので急いで荷物をまとめつつその男性の動きを見ていました。
”私が女だからそんな風に声をかければ何かくれるかと思ったのかなぁ。”
そんな事を思っていたら、出会う人みんなに声をかけていました。
にらみつける人、走って逃げる人、私と同じような反応をしてる人。
誰もその男性を助ける人はいませんでした。
帰り道
自転車で帰る途中、
”あの人はこれからどうやって生きていくんだろう。”
と考えてしまいました。
役所に行くことを勧めれば良かったのか。
でも生活保護を不正に受け取る人がいたり、そのお金で贅沢に暮らしてしまう人もいる。
前にテレビで見たんですが、生活保護の人が一ヶ月にもらえる金額が当時の私の給料と変わらないのを見て、嫌になったことがあります。
普通だったらまだまだ働ける世代。
その人が病気をしてそんな状態になったのか、ただ自分の甘さでそうなったのかはわかりません。
私が小さい頃は「乞食(こじき)」っていう言葉をよく耳にしました。
日本では乞食行為、いわゆる物乞いは禁止されているようです。
日本における乞食の禁止
日本において乞食行為は、日本国憲法第27条を根拠法として、禁止されている[1]。
軽犯罪法1条22号は、こじきをし、又はこじきをさせることを禁止し、違反者には拘留又は科料の刑事罰が規定されている。
児童福祉法34条1項2号は、児童にこじきをさせ、又は児童を利用してこじきをする行為を禁止し、違反者には3年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金、又はこれの併科とする刑事罰が規定されている。その他にも、市町村など自治体でも独自の条例を設けて禁じているケースがある。
ただし、募金活動は金銭を自身で使うわけではないため、仏教上の乞食は活動が信教の自由に基づく点や僧侶による正当業務行為であるといえる点から、パフォーマーが投げ銭を求める行為はパフォーマンスに対する対価として支払われるため、適法行為となる。また、クラウドファンディングも適法となる。
”なんでそんな風になっちゃうんだろう”
”元気なら働けばいいのに”
って簡単に思ってしまってはいけないのかな。
一度そんな状態になってしまったら、抜け出すのは中々難しい事だと思います。
今日会った男性のような人が近くに沢山いる現実。
余計なお世話だけど、その男性のその後が気になってしまいました。