トランプ米大統領が25日、メキシコ国境への壁建設など不法移民対策を強化する大統領令に署名し、「悪い者たちを追い出す」と意気込んだ。メキシコは猛反発し、トランプ氏も応酬。予定されている首脳会談の実現も極めて不透明になった。米国内でも、移民を守ってきた自治体などから批判が相次いでいる。
不法移民が犯罪と、雇用を奪う元凶とするトランプ氏は「何千もの命、何百万もの雇用、何十億ドルを守ることになる」と大統領令の効果を主張。「私には米国人の生命を守る以上に大きい義務はない」と訴えた。
壁の建設費用については、トランプ氏はいったん米国が負担するが、メキシコに返済させると繰り返している。31日にワシントンで予定されているメキシコのペニャニエト大統領との首脳会談で、負担を求めたい考えだ。
トランプ氏は25日の大統領令署名後、「メキシコの人たちに敬服している」と持ち上げ、壁が互いにメリットがあると強調。「安全な国境と経済協力。我々はかつてないほどの良好な二国間関係に高められる」と主張し、首脳会談を「大いに楽しみにしている」とも述べた。
だが、25日にメキシコのビデガライ外相らが首脳会談に向けた環境づくりのためワシントン入りしたばかりで、トランプ氏がこの日に署名をぶつけたことで、メキシコ側はメンツをつぶされる形になった。
ペニャニエト氏は25日夜のビデオ声明で、「まさに対話を始めようとしている時だった」と不快感をあらわにし、国境の壁について「遺憾であり、米国の決定を非難する。メキシコは、壁に効力があるとは思わない」としてトランプ氏の決定を強く批判。「メキシコはどんな壁にも建設費は支払わない」と、真っ向から費用負担を否定した。
トランプ氏はメキシコ側の強い…
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朝日新聞国際報道部