Webサービスをローンチする前に見ておきたいチェックリスト
Webサービスをローンチする上で事前にチェックすべきこと、ローンチ後にチェックしておきたいことをまとめています。ユーザーに分かりやすいデザインできちんとアプリやWebサイトが動くように知っておきたい内容でしょう。
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本稿は、Studio by UXPinのブログ記事を了解を得て日本語翻訳し掲載した記事になります。
また本記事は、Webデザイナー、バックエンドエンジニアのBen Gremillion氏によって投稿されました。
設計プロセスの目的が「UXの問題を解決すること」であるとしたら、ローンチ前のルーチンの目的は「その問題を防ぐこと」です。
率直に言うと、デジタル製品は複雑です。最も単純なアプリやシングルページのWebサイトでさえ、何千行ものコードから構成されています。「セミコロンの置き方を1つ間違えただけで、プロジェクト全体に悪影響を及ぼす。」という話をエンジニアから聞くことがあるかもしれません。
技術的なテストは、ユーザーテストと同様に重要です。この記事では、ローンチ前、ローンチ直後、ローンチ後に確認するべきチェックリストを提供します。
目次
ローンチ1週間前
CSSと画像なしでユーザビリティテストを行う
CSSと画像を外すと、データ構造の問題が明らかになります。スクリーンリーダー、サーチエンジン、ボットからサイトがどのように見えるかが分かります。
たとえ美しくないとしても、ユーザビリティに優れているなら、良いページと評価できます。
著作権に関するテキストを、フッターまたは「概要(About Us)」のページに追加する
著作権法は「著作物の創作者である著作者に著作権や著作者人格権という権利を付与することにより、その利益を保護している。」と規定しています。
著作権に関するテキストをサイトに明記するか、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを利用しましょう。
すべてのコンテンツについてスペルチェックを実行する
コンテンツをコピー&ペーストするか、URLを直接入力することでスペルチェックができるオンラインサービスもあります。
英語のテキストでない場合には、多言語に対応したスペルチェッカーを利用できます。
404ページを役立つデザインにする
404ページをユーザーに役立つものにするには、無効なページにアクセスしていることを示し、他のページへのリンクを示します。
さらに検索ツールを設置すれば、ユーザーは探しているページを検索できるようになり、サイト所有者にユーザーの問題を自動通知する機能を追加することもできます。
問い合わせページの入力フォームからメッセージ送信のテストを行う
問い合わせページの入力フォームが正しく機能し、ドメインがブラックリストと判定されないことを確認します。
トップページが、サイトの目的またはユーザーのニーズを満たす内容を示しているか確認する
サイトの目的はその開発者には明らかです。しかし、初めてサイトに訪れるユーザーにとっても明らかだと仮定すべきではありません。
商標権を侵害していないことを確認する
あなたのアイデアが他の誰かがすでに思いついたもので、それが商標権を侵害している場合には、法的責任を負うことがあります。
米国特許商標庁またはクリエイティブ・コモンズの提供する検索ツールを利用すれば、あなたのアイデア、名前、コンテンツがすでに他の誰かの権利に属していないかを確認できます。
ファビコンを設置する
ファビコンとは16×16ピクセル以上の画像で、ドメインと関連して表示されるアイコンです。
「.ico」または「.png」の拡張子で保存すると、ブラウザのアドレスバーのURLの左に表示されます。
ローンチ48時間前
SEO対策として、xxx.comからwww.xxx.comへリダイレクトする(またはその逆)
たとえばxxxにサイト名が入るとして、xxx.com、www.xxx.comなど複数のURLからサイトにアクセスできる(アクティブである)とき、GoogleやBingなどの検索エンジンによって重複するコンテンツとみなされる可能性があります。
ドメインに関連付けられた電子メールアドレスにテストメッセージを送信する
電子メールは諸刃の剣です。メッセージが速やかに送信されることを確認しましょう。
テストメッセージに返信する
サイトの電子メールは、送信できるだけではなく受信できることも確認しましょう。
robots.txtファイルを作成する
サイトの所有者はrobots.txtファイルによって、サイトのCMS、cgi-bin、メンバー専用のセクションなど特定のディレクトリが検索結果に表示されないよう設定できます。
すべてのリンクをチェックする
壊れたリンク、古いリンク、スペル間違いのあるリンクは、自動でまたは手作業でチェックできます。
HTMLのコードを検証する
さまざまなブラウザ上で表示の崩れの原因になる、HTMLのコードのエラーを検証します。
意味不明なテキストとテストデータをすべて検索して削除する
5つのa(aaaaa)などのキーワードをプレースホルダーに入力して、意味不明なテキストを検索します。
サイト立ち上げの準備が整ったとき、このようなキーワードで検索しておくと削除すべきものが見つかります。
すべてのページに適切なHTMLのタイトル(title)とメタ情報を設定する
ローンチ後には、Googleウェブマスターツールが役立ちます。
alt属性をすべての画像に設定する
alt属性は、検索エンジンに画像が何を表わしているかを伝えたり、スクリーンリーダーに読み上げる代替テキストを渡したり、他のデザイナーに画像の目的を伝えることができます。
CMSのパスワードは推測されにくいものにする
句読点、数字、多くの文字の入ったパスワードは解読されにくいものになります。パスワードが簡単に解読されるものであるとしたら、使用する意味がありません。
XMLサイトマップを検証する
XMLサイトマップは正しくフォーマットする必要があります。エラーが含まれる場合、検索エンジンに全く認識されない可能性があります。
XMLサイトマップを作成する
XMLはテキストエディタで頑張って作成することもできますが、コンピュータで自動作成した方が効率的です。
ローンチ直後
ウェブマスターツールに登録する
ウェブマスターツールは、検索エンジンがどのようにインデックスを行っているかを知るのに役立ちます。また、訪問者はどのような検索キーワードによってあなたのサイトへアクセスしているのかについて情報を得られます。
アクセス解析(アナリティクス)ツールを利用する
トラッキングコードをページに設置すれば、アクセス解析ツールによって、誰がいつどのようにあなたのサイトに訪問したかを追跡できます。
これらの解析データは、誰がサイトに訪問しているのか、彼らは何を探していているのか、トラフィックの改善状況などを分析するのに役立ちます。
検索エンジンにサイトを登録する
検索エンジンにサイトのインデックスが必要であると通知するには、URLを検索エンジンに送信します。
監視(モニタリング)サービスに登録する
ホストコンピュータの問題が心配な場合には、Are My Sites Upなどのサービスに申し込み、問題が発生したときに通知を受信できるようにしておきましょう。
XMLサイトマップを検索エンジンに登録する
検索エンジンがサイトのページをインデックスするのを促進するには、XMLサイトマップによってサイトの構造を検索エンジンに伝えましょう。
ローンチ後、3~6か月
ページの連絡先情報に変更がないことをチェックする
「概要(About Us)」や「スタッフ」のページで表示している人物に変更はありませんか?電話番号、FAX番号、郵便番号などにも変更はありませんか?
CMSのパスワードを変更する
時々パスワードを変更することは、アカウントへの不正なアクセスを防ぐためには良い方法です。パスワードがすでに誰かに盗まれている場合にも、ログインを阻止できます。
すべてをバックアップする
もし今まで、サイトやサービスのバックアップを定期的なメンテナンスのルーチンとしていなかったとしても、今後はバックアップを実行しましょう。
入力フォームから送信されたスパムメールをチェックする
スパムを含むすべてのユーザーのニーズに応える必要はありません。コンテンツが適切であるかも確認しましょう。
サイトの機能の重要度をチェックする
サイトの機能の中でユーザーに最も利用されているものは何ですか?外してもいい機能があれば外しましょう。
ユーザーが利用しているブラウザをチェックする
あなたのサイトやWebアプリケーションのユーザーが、最もよく利用しているブラウザを分析しましょう。
予想に反する解析結果を得られるかもしれません。
インバウンドリンクをチェックする
インバウンドリンク(バックリンク、被リンク)は、あなたのサイトの人気度を示す指標になります。アクセス解析ツールを利用して、どのリンク(誰)がサイトに多くのトラフィックをもたらしているのかを分析しましょう。
無効なリンクをチェックする
サイトの規模が大きくなるにつれてコンテンツを移動、削除することがあります。しかし、古いコンテンツへのリンクは、こうしたステータスの変更を自動的に反映しません。
そのため、可能なときはいつでも、リンクの削除や移動を行うことがベストです。
おわりに
今回ご紹介したものは網羅的なチェックリストではありませんが、自信を持ってローンチを進めるのに役立つと思います。
ぜひあなたのチームのワークフローの基本として活用して、ローンチ成功を祝うパーティを開催してください。
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