番組紹介

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放送予定

2016年110日(日)スタート!

<全50回>

日曜日 [ 総 合 ] 午後8時00分~8時45分
[BSプレミアム] 午後6時00分~6時45分
土曜日 再放送 [ 総合 ] 午後1時05分~1時50分

※都合により放送時間が変更になる場合があります。ご了承ください。

物語

戦国時代最後の
名将・真田幸村

その本名を、真田源次郎信繁という。
好奇心にあふれ、冒険を好み、戦国の世を駆け抜けた真田信繁は、
いつしか、覇者・徳川家康をも恐れさせる伝説の武将となった。

真田幸村伝説には、もうひとつのストーリーがある。
天才の父、秀才の兄の背を追いかけながら、故郷に住む家族と共に
乱世を生き延びていくために、迷い、悩み、苦しみながら成長していく、
家族愛にあふれた次男坊・信繁の物語。

大坂の陣において真田信繁が、戦国時代最後にして最強の砦(とりで)
「真田丸」を作りあげるまでの人生は、戦国の荒波に揉まれ続けた
小さな家族船「真田丸」での長い長い航海の道程でもあった。

企画意図

戦国中流家族「真田」の、
愛とサバイバルの物語

室町幕府が滅亡し、全てが白紙に戻った混沌の戦国時代。
大名から土地に根ざして暮らす庶民まで、誰しもが日々を生きていくのに必死でした。
「ひらめき」「知力」「体力」「統率力」そして、「運」…。
他人とは違う何かを手にした者だけが、次の生存競争に進むことができる。
明日は誰が生き延びるのか、誰にも予見することのできない時代でした。

信濃の一領主に過ぎず、大きな力を持たぬ真田家は、
父・昌幸の天性の勘と武略を頼りに戦国をギリギリで生き抜いていきます。
その背中を見て成長していく、信幸と信繁。
兄弟でも殺し合うことが日常茶飯事の戦国時代において、
彼らは最後に豊臣方、徳川方と敵味方に分かれてもなお、
家族を思う気持ちを決して忘れませんでした。
戦国時代において、真田伝説がひときわ魅力的なのは、
それが家族愛の物語でもあるからです。

そんな日々を通じて、家族や仲間を助けるためには、
どんな窮地にあってもあきらめない、
不屈の名将・真田信繁が育っていきます。
中流というべき家柄の、好奇心たっぷりの次男坊は、
いつしか徳川家康をも脅かす伝説の存在に…。

『新選組!』で、翻弄される庶民の眼差しから幕末を描ききった三谷幸喜が、
真田信繁の生涯を、ダイナミックに、時にユーモアたっぷりに描いていきます。
これまでよりずっと身近な存在となる真田信繁の成長物語を、
どうぞ1年間一緒に体験してください。

作

みたに こうき三谷 幸喜

『新選組!』に引き続き、僕にとって二度目の大河ドラマです。
真田信繁も新選組も、歴史を築いた人物ではありません。
言ってみれば歴史に取り残された「敗者」です。
だからこそ僕は彼らに惹かれ、彼らのドラマを書いてみたいと思いました。
NHKの「大河ドラマ」で、僕は歴史の面白さを知り、そしてテレビドラマの面白さを知りました。
毎週、次がどうなるか楽しみで楽しみで、それだけを考えて一週間を過ごしていた、あの頃。
毎年、大河の主人公に完全に同化して、年明けから年末まで生き抜いていた、あの頃。
村田蔵六も呂宋助左衛門も平沼銑次も、みんな、僕でした。
一年掛けて、主人公の人生を追体験出来るドラマなんて、「大河ドラマ」しかありません。
あの時、僕が感じた「わくわく」を、今の視聴者にも感じてもらいたい。
真田信繁と共に、2016年を生き抜いてもらいたい。
そのために、僕は今、ひたすらホンを書いています。

プロフィール

大河ドラマの執筆は、『新選組!』(2004年)以来、2度目。
NHKでは他に、『新選組!!土方歳三最期の一日』、テレビ放送50周年記念ドラマ『川、いつか海へ』、人形劇『新・三銃士』『シャーロック ホームズ』がある。

音楽

はっとり たか ゆき服部 隆之

プロフィール

大河ドラマの作曲は、『新選組!』以来、2度目。
『新選組!!土方歳三最期の一日』に続き、NHKドラマでの三谷幸喜とのタッグは3度目。NHKでは他に、連続テレビ小説『すずらん』、土曜ドラマ『芙蓉の人~富士山頂の妻』、木曜時代劇『鞍馬天狗』がある。

※服部隆之さんの「隆」の字は、正しくは「生」の上に「一」が入ります。しかし、環境によって正しく表示されないため、「隆」を使用しています。

テーマ音楽ソロヴァイオリン

みうら ふみあき三浦 文彰

2009年世界最難関とも言われるハノーファー国際コンクールにおいて、史上最年少の16歳で優勝。国際的に大きな話題となった。同時に、聴衆賞、音楽評論家賞も受賞。
東京都出身。3歳よりヴァイオリンを始め安田廣務氏に、6歳から徳永二男氏に師事。これまで、ハンブルク北ドイツ放送響、シュトゥットガルト放送響、オレゴン響、ユタ響、ウィーン室内管などと共演。2012年には、プラハ・フィルとの日本ツアー、2013年4月にはシュトゥットガルト放送響との東京公演を行った。2013年は、ペンデレツキ80歳記念演奏会にも出演。2014年は、ルーブルでのリサイタルでパリ・デビューを果たした。現在、ウィーン私立音楽大学にてパヴェル・ヴェルニコフ氏、ジュリアン・ラクリン氏のもとで研鑽を積んでいる。
2009年度第20回出光音楽賞受賞。
使用楽器は、NPO法人イエロー・エンジェルより貸与されたJ.B.Guadagnini(1748年製)である。

テーマ演奏:NHK交響楽団 / 指揮:下野竜也

題字

はさど しゅうへい挾土 秀平

プロフィール

左官。1962年岐阜県生まれ。1983年技能五輪全国大会優勝。1984年同世界大会出場。平成25年度文化庁文化交流使。
故郷である飛騨高山に拠点を置きながら、一般建築物から日本伝統家屋、洞爺湖サミットでのオブジェ等、左官の技術を活かして国内外で活躍している。
NHKでは、『プロフェッショナル仕事の流儀』『課外授業ようこそ先輩』『仕事ハッケン伝』等の番組で取材をしてきた。

制作

やしき ようたろう屋敷 陽太郎

期待に応える大河ドラマ
「期待に応えるということです」。
NHKの番組『プロフェッショナル仕事の流儀』にて、「プロフェッショナルとは…?」と質問されたときの、三谷幸喜さんの回答だ。この言葉を耳にしたとき、私には、三谷さんと真田信繁が重なって見えた。
信繁の人生は、真田家の存亡をかけての命がけの毎日。
しかし、何かしらそこには、名利にとらわれることなく、自分に期待を寄せてくれる人々に応えたいという、素朴なサービス精神を強く感じる。
正確な情勢把握や緻密な戦術に基づきつつも、底抜けの前向きさと、あふれる華やかさで戦国を駆け抜けた信繁。
数多くの人気投票で、信繁が上位にランキングされる秘密は、そのあたりにあるのかもしれない。
期待されることを楽しみ、いつも期待を上回る結果を残した男。
それは、信繁を演じる堺雅人さんにも重なる。
日本史上に燦然(さんぜん)と輝くスーパーヒーローを、現代日本を代表する脚本家と俳優が、期待に応えて描き、演じる。
三谷幸喜×堺雅人という旗のもとに集う出演者やスタッフの昂(たか)ぶる気持ちは、まさに、真田信繁の名を聞きつけて大坂城にかけつけた武士たちの熱い思いに重なるのかもしれない。
ただ、彼らと大きく一つ異なるのは、私たちは、この戦いに勝つということだ。

演出

きむら たかふみ木村 隆文

演出にあたって
クランクインするまでは作品全体の具体的なイメージが明確につかめておらず、かなり手探りの状態でした。9月1日に真田家の地元・長野県で迎えた撮影初日。颯爽(さっそう)と馬に飛び乗り、風のごとく駆け抜ける若き真田信繁(堺雅人さん)の姿が鮮明に脳裏に焼き付きました。昔の西部劇のような爽快感! 躍動感! それを見た瞬間「そうだ。愛と勇気に満ちあふれた冒険娯楽活劇にしよう!」と、心に決めました。誰もが楽しめる、ドキドキ・ワクワクが止まらない戦国絵巻を目指し、今日も明日も撮影は続きます。