プロ引きこもりのヒキコモリズム井上(@luckyman0302)だ。
ぼくはネット上に情報を生産するクリエイターとして活動をしている。こうやって記事を書くことで収益をあげて食べているクリエイターだ。ただ、ぼくは「ものつくり」をするクリエイターを尊敬している。例えば陶芸、書道、服、靴など生活に密着してるクリエイターだ。
昔はこういう人たちが重宝されていたのに、今は機械化が進んだことで存在がないがしろになっている。だから流れるお金もどんどんなくなっている。すばらしい価値を生んでいるのに、だ。そして活動資金がないからやめていく。みんなやめていくから、誰もやろうとしない。そうやって、多くの元祖クリエイターがいなくなってしまってるのだ。
ぼくは、こういうのはなんかさみしいなと思う。もっと昔からあるクリエイターにお金も、それ以外のリソースも流れて欲しいなって思う。
なんというか、クリエイターさんたちにもっとお金でもなんでも、生活の糧が循環するようにしたいなあ。形あろうがなかろうが、そのクリエイターさんたちは作品を作るためにすんごい手間をかけてるわけで。どんどん低価格化が進んでるからこそ、その波に飲まれないような感じにしたい
— ヒキコモリズム井上@プロ引きこもり (@luckyman0302) 2017年1月19日
ざくっと読むための見出し
1億総クリエイター社会なのに、活躍できない人がいる
いろんな著名人たちが「1億総クリエイター時代」などと呼んでいる現代。でも、ぼくは本当にそうなの?と思ってしまう。
もちろん、現代はSNSやこういったブログなどの個人メディアが誰でももてるようになったから、確かに誰でも発信ができる。つまり価値がクリエイトできる。つまり1億総クリエイター時代だ。その側面からは間違いない。実際小学生でもクリエイターとして活躍できてるからね。
でも、じゃあ1億総クリエイター時代といえども、みんなが活躍できてるのか?といえばそうではないのも事実だ。1億総クリエイター時代だけど、か活躍できてるのはそのうちの数%程度だろう。多くのクリエイターは老若男女問わず、埋もれているのが実際だ。
「発信上手クリエイター」が幅を利かせてるだけ
と、ぼくは感じている。
いいものを創ることがクリエイターの定義だとしたら、今はいいものを創る<いい感じに発信するの社会だ。どんな粗悪なものだろうと、発信がうまければ一流になるという。もちろん両立してることもあるけど、多くは発信の仕方がうまいから、活躍できてることがほぼ。
逆に、すごいいいものを創ってるのに、発信がうまくないから埋もれている人のなんと多いことか。そうでないとやっていけない時代なんだろうけど、それが理由で芽がでないて消えていくなんて悲しい。
- いいものがあるのに、多くの人の目に触れずに悩んでいるクリエイター
- 別に大したもの創ってないのに、ただ多くの人の目に触れて伸びてるクリエイター
ぼくは、前者を応援したい。いいものはいいんだもの。発信上手な人が、前者のクリエイターをもっとサポートできるようになったらいいなと思う。ぼくは、そういう意味で名脇役を目指している。もっと発信下手だけどいいものを創るクリエイターにお金などが流れてもいいはずだ。
「発信」に慣れていないオールドクリエイターはどうなる?
若者であれば、発信に慣れればインターネットを使いこなしてどうこうできるだろう。
でも、そうではないシニア世代のクリエイターは?ぼくらが生まれる前に活躍してるような人(オールドクリエイターとぼくは呼んでる)は?この方々はインターネットがある時代に生きていない。そんな人たちが、ぼくら平成世代と同じ土俵で戦うなんて、ちょっと無理がある。
でも、このオールドクリエイターが創るものはとてもすばらしいものが多い。手縫いの服とか、お漬物とか、手まりとか。こういうのに温もりを感じたことはないだろうか?機械が創ったのではなく、手間暇かけて創ってくれたこれらに。ぼくはとても感じる。
価値を感じない現代人のせいで、絶滅危惧種になっている
テレビでも特集が組まれたりしてるけど、後継がいないせいで代々続いてきた技術がとだえる問題がある。これも結局、
- オールドクリエイターにお金が流れない
- お金にならないから、若者は後を継がなくなる
- 若者の関心がなくなるから、身内外でも後継がいなくなる
- そうやって消え失せて行く。
- いつか忘れられてしまう
という流れになっているのだろう。ものつくりの低価格化が進んでるのも、これに起因してるのだと思う。よほど強いブランドを構築できてれば売れるんだろうけど、そうではない場合はほぼ駆逐されている。大企業とかに。
日本の本来の良さって、古くからある海外にはない独自の伝統にあるはずなのにそれがなくなっていくのってどうなんだろうか?日本の個性ってどこいっちゃうの?
お茶ではなくコーラばかりの日本って、欧米か。おにぎりじゃなくってハンバーガーって。欧米か。でもその欧米の方が、日本のそれらに関心があるっていう現代。現代人のぼくらは、もっとこういうところに関心もってもいいんじゃないかな?と。
そうなれば、100均にあるような機械で作ったものではなく職人の作ったものに興味がわくだろうし、そこにお金も払いたくなると思うんだ。そうなったら、あたらしい循環が起きると思うんだ。
もっと多くのクリエイターにお金などのリソースを!
現代はなにもかもが機械化によって、オートメーション化、コストダウンしてる。それはそれで社会としては便利になっているんだろうけど、その影に多くのクリエイターがいることを忘れてはいけないなと思う。
ぼくは靴磨きをやってるんだけど、やっぱり人の手で磨くと違う。機械にはなかなか再現できないなにかがある。それは温かみなのか、繊細さなのか。言葉にできないけど、やっぱり人の手があるかどうかは全然違う。バーでお酒飲むときに、バーテンダーが全員ロボットだったらどうだろうか?
最近、いろんなクリエイターから物を買ってるんだけど、やっぱり既製品と違う良さがある。でも、多くのクリエイターはそれが「お金にならない」と思ってるから、安売りする。すごい手間暇かけてるのに、ワンコインとか。それ以上の価値があるのに。
ぼくは、そんな悲しいことないだろと感じてる。だから、そういう人らの力になれたらな…と考えてる。だからぼくは資金を創るために稼ぐし、数年かけて仕組みを作っていくのだ。
その最たる活動が「KARAKURI JAPAN」
ここで少し紹介させてほしい。
ぼくは今、上記にあるとおりクリエイター支援の活動をこっそりやっている。それがKARAKURI JAPANだ。このプロジェクトは、メディアを通して国内外に日本伝統を発信し、価値の再発掘をしている。そして、興味関心を訴求し、職人(クリエイター)さんたちの活動をプッシュするためのものだ。
ここ1年ほどで、地道に活動をしてきた。
この活動が大きくなれば、この記事で書いてきた「クリエイターがもっと活躍できるし、稼ぐこともできる」ようにできる。その結果、クリエイターとして生活できる人が増え、だからこそそれを目指す人が増え、あとの時代に伝えることができる。とくに、KARAKURI JAPANは日本に昔からある伝統文化に関わる人を応援している。
2020年東京オリンピックに向け、パブリックな存在にしていきたい!
今、海外から日本の関心はどんどん高まってる。円安の影響もあるだろうけど、外国人が多く日本で見かけるようになった。同時に日本食への関心や、日本の伝統文化への興味関心も高まっている。
KARAKURI JAPANで作った、折り紙の動画も、何万回も再生されている。
ぼくらからしたら「なんだ折り紙か」かもしれないけど、海外からしたら「クレイジー!」なわけで。日本の文化なのに、海外の人の方が関心が高いダイバージェンスが起きてる。おそらく2020年にはピークを迎えるんじゃないかな?と。そこに向けて、一気にKARAKURI JAPANを大きくしていきたい。
そのためにクラウドファンディングを開始
今は各自でもちよりで運営してるんだけど、このままだとスピード感にかける。
なので、先日クラウドファンディングを開始した。目標額200万円という大きな挑戦だ。KARAKURI JAPANはまだまだこれからの活動で、今は大きな実績はない。だけど、かなり社会的意義も、可能性もある活動だとぼくは信じてる。
多くの人をハッピーにできるものだと確信してる。大がかりな企画だけど、この企画は完全に利他的なもの。だからこそ、成功させたい。その思いが通じたのか、あのLIGにも掲載いただくことに。
その思いを、音声にしました。
ぼくらを、ぜひ応援してください。ぼく自身のリソースを割くリターンもあります。「これをやって!」ってのがあれば、追加します。本気で成功させたいので、いっしょに盛り上げてくださるとうれしいです。よろしくお願いします!
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