稚内地方気象台(北海道稚内市)は25日、陸地から流氷を肉眼で今冬初確認し「流氷初日」になったと発表した。平年より19日、昨冬より38日も早い。例年はまず網走地方に接近するが、今季は東寄りの風の日が多く、1946年の統計開始以来初めて稚内で先に観測された。
同気象台によると、流氷は気象台から東に約10キロの海岸付近にあり、宗谷海峡にも流入。一部で接岸している。
平年の「流氷初日」は網走が1月21日、稚内は2月13日。今冬は11月下旬から12月にかけて冬型の気圧配置が続き北風が吹いたため、例年より早いペースで南下した。だが今月中旬には低気圧の影響で東風が強まり、進路を西に変えて稚内に近づいてきたという。
27日から28日にかけて発達した低気圧の影響で南風が強まり、流氷は一時海岸から離れる可能性がある。その後は冬型の気圧配置になって、再び南下してくる見通し。
稚内市の宗谷岬にある土産店の店主、柏谷真未(まみ)さん(38)は「2、3日ぐらい前から付近の海が白くなり始めた。流氷が来ると暖房が追いつかないほど寒くなるが、観光客が喜んでくれるのでうれしい」と話していた。【三沢邦彦、金子栄次】