蹴球探訪
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【大相撲】稀勢、土俵入りは雲竜型 19年ぶり和製横綱きょう誕生2017年1月25日 紙面から
大相撲の大関稀勢の里(30)=田子ノ浦=の第72代横綱昇進が25日、日本相撲協会の春場所番付編成会議後の臨時理事会で正式に決まる。臨時理事会後、使者の春日野理事(元関脇栃乃和歌)と高田川審判委員(元関脇安芸乃島)が東京都内のホテルで昇進を伝える。伝達式を控えた24日、稀勢の里は東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で、報道陣の取材に応じ、横綱土俵入りの型を「雲竜型」と明言。19年ぶりの日本出身横綱誕生に向け、思いを語った。 自身の相撲を見つめ直し、稀勢の里がこれからの相撲人生に寄り添う土俵入りの型を決断した。先代師匠の故鳴戸親方(元横綱隆の里)は不知火型。猛稽古を積んだかつての部屋には、亡き師匠の綱を巻いた写真。堂々とした姿を目に焼き付けてきたからこそ、悩み抜いた。 「やっぱり見たままですよね。そういう相撲ですから」。攻守両面を示すとされる型へのあこがれは強かった。二所ノ関一門の元横綱若乃花(初代)が雲竜型という歴史にも、背中を押された。 この日、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で一門の若い衆による新しい綱作りの準備「麻もみ」があった。昇進のカウントダウンを、肌で感じて「若手を引っ張り上げたい。1人でも多くを幕内、三役、大関に。お礼返しのつもりで、連合稽古に参加したい」。先頭に立つ気概を示した。同じ一門には、雲竜型だった芝田山親方(元横綱大乃国)がおり、サポートも万全だ。昇進の正式決定を前に、明言こそ避けたが「話があれば、喜んで教えたい」と前向き。「ゆっくり堂々とやることが大事」と早速、心構えを説いた。 土俵入りに先がけ、伝達式で注目されるのが使者を迎える口上。「自分の気持ちを、そのまま伝えられればいい」と、2011年九州場所後の大関昇進時の「大関の名を汚さぬよう精進します」のようなシンプル路線を示唆した。 18歳3カ月の史上2番目の年少記録で、新入幕を果たしてから73場所。抱き続けてきた目標は「横綱で10年」。新たな旅路の第一歩となる伝達式に、稀勢の里が臨む。(志村拓) PR情報
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