“シリアなど入国制限 難民受け入れ一時停止も” 米メディア
k10010853601_201701261214_201701261216.mp4
アメリカの主要メディアは、トランプ大統領が、メキシコとの国境沿いに壁を築くよう命じる大統領令に署名したのに続いて、テロ対策としてシリアなど7つの国の人の入国を制限するとともに、すべての国からの難民の受け入れを一時停止する大統領令も準備していると伝え、アメリカ国内では反発の声も出ています。
アメリカのトランプ大統領は、25日、メキシコとの国境沿いに壁を築くことなどを命じる大統領令に署名しました。
そのあと演説したトランプ大統領は、「アメリカは国境を取り戻し、多くの命と雇用を守る。麻薬の密売人など犯罪者が好き勝手にふるまう日はきょうで終わりだ」と述べ、不法移民対策に全力を挙げる姿勢を強調しました。
一方、有力紙のニューヨーク・タイムズなどは、25日の電子版でトランプ大統領がテロ対策強化のためだとして、シリアなど中東やアフリカの7つの国を名指しして、これらの国からアメリカへの入国を一時的に制限することを命じる大統領令を準備していると伝えました。
また、アメリカは、昨年度、シリアからの1万2000人余りを含むおよそ8万5000人の難民を受け入れていますが、大統領令には、すべての国からの難民の受け入れの一時的な停止も含まれているということです。
トランプ大統領は、選挙戦でイスラム教徒の入国を全面的に禁止すると主張し、国内外から批判を浴びましたが、首都ワシントンでは、今回の報道を受けて抗議集会も開かれるなど反発の声も出ています。
そのあと演説したトランプ大統領は、「アメリカは国境を取り戻し、多くの命と雇用を守る。麻薬の密売人など犯罪者が好き勝手にふるまう日はきょうで終わりだ」と述べ、不法移民対策に全力を挙げる姿勢を強調しました。
一方、有力紙のニューヨーク・タイムズなどは、25日の電子版でトランプ大統領がテロ対策強化のためだとして、シリアなど中東やアフリカの7つの国を名指しして、これらの国からアメリカへの入国を一時的に制限することを命じる大統領令を準備していると伝えました。
また、アメリカは、昨年度、シリアからの1万2000人余りを含むおよそ8万5000人の難民を受け入れていますが、大統領令には、すべての国からの難民の受け入れの一時的な停止も含まれているということです。
トランプ大統領は、選挙戦でイスラム教徒の入国を全面的に禁止すると主張し、国内外から批判を浴びましたが、首都ワシントンでは、今回の報道を受けて抗議集会も開かれるなど反発の声も出ています。
ホワイトハウス前で抗議
アメリカのトランプ大統領がメキシコとの国境沿いに壁を築くよう命じる大統領令に署名したことに対し、ホワイトハウスの前では、ヒスパニック系の人たちが集まって、「差別につながる」などと抗議しました。
これは、移民や難民の支援を行っている教会などの呼びかけで行われたもので、ホワイトハウスの前にはヒスパニック系の人たちなどが集まり、デモを行いました。
参加者たちは、トランプ大統領がメキシコとの国境沿いに壁を築くよう命じる大統領令に署名したことに反対し「壁ではなく懸け橋をつくろう」と書かれたプラカードを掲げながらホワイトハウスに向かって「憎しみはいらない」などとシュプレヒコールをあげていました。
また、トランプ大統領が移民や難民の入国をより厳しくすると伝えられていることも念頭に、「移民や難民を守れ」などと訴えていました。
デモは夜になって300人余りに膨れあがって近くの道路を一時、占拠して行われ、警察が出て警戒に当たっていました。
1歳のころ、内戦で混乱した中米のエルサルバドルから両親とメキシコ国境を越え、アメリカで育ったという女性は、「移民や難民にとって打撃になるのは間違いなく、家族の分断にもつながり、侮辱されていると感じます。トランプ大統領は市民の叫びや心配の声を聞き、投票した人だけでなくアメリカのすべての人の代表としてふるまってほしい」と話していました。
これは、移民や難民の支援を行っている教会などの呼びかけで行われたもので、ホワイトハウスの前にはヒスパニック系の人たちなどが集まり、デモを行いました。
参加者たちは、トランプ大統領がメキシコとの国境沿いに壁を築くよう命じる大統領令に署名したことに反対し「壁ではなく懸け橋をつくろう」と書かれたプラカードを掲げながらホワイトハウスに向かって「憎しみはいらない」などとシュプレヒコールをあげていました。
また、トランプ大統領が移民や難民の入国をより厳しくすると伝えられていることも念頭に、「移民や難民を守れ」などと訴えていました。
デモは夜になって300人余りに膨れあがって近くの道路を一時、占拠して行われ、警察が出て警戒に当たっていました。
1歳のころ、内戦で混乱した中米のエルサルバドルから両親とメキシコ国境を越え、アメリカで育ったという女性は、「移民や難民にとって打撃になるのは間違いなく、家族の分断にもつながり、侮辱されていると感じます。トランプ大統領は市民の叫びや心配の声を聞き、投票した人だけでなくアメリカのすべての人の代表としてふるまってほしい」と話していました。
ニューヨークでも抗議の集会
アメリカのトランプ大統領がメキシコとの国境沿いに壁を築くよう命じる大統領令に署名したことや、テロ対策だとしてシリアなどからの移民や難民の受け入れを制限する大統領令を準備していると伝えられていることを受け、ニューヨークでは25日、これに反対する人たちが抗議の集会を行いました。
集会はイスラム教徒が作る市民団体などの呼び掛けで緊急に開かれ、1000人以上が参加しました。
集会にはイスラム教徒だけでなく、ヒスパニック系の人たちや大学生なども加わり、「移民やイスラム教徒への差別を無くせ」とか「アメリカはすべての人のためのものだ」などと書かれたプラカードを掲げました。
また、「難民を歓迎すると大きな声で叫ぼう」とシュプレヒコールを上げたり、一斉にライトを掲げたりして、大統領令への抗議の意思を示しました。
両親がイランからの移民だという25歳の大学院生の女性は「伝えられている大統領令は差別的で、黙っていることはできません。この国に貢献する人たちを見捨てるべきではありません」と話していました。
集会はイスラム教徒が作る市民団体などの呼び掛けで緊急に開かれ、1000人以上が参加しました。
集会にはイスラム教徒だけでなく、ヒスパニック系の人たちや大学生なども加わり、「移民やイスラム教徒への差別を無くせ」とか「アメリカはすべての人のためのものだ」などと書かれたプラカードを掲げました。
また、「難民を歓迎すると大きな声で叫ぼう」とシュプレヒコールを上げたり、一斉にライトを掲げたりして、大統領令への抗議の意思を示しました。
両親がイランからの移民だという25歳の大学院生の女性は「伝えられている大統領令は差別的で、黙っていることはできません。この国に貢献する人たちを見捨てるべきではありません」と話していました。