韓国企画財政部(省に相当)は25日、韓国銀行とマレーシア中央銀行が2013年に結んだウォン・リンギ間の通貨スワップ協定を3年間延長することを決めたと発表した。
通貨スワップの規模は延長後も5兆ウォン(150億リンギ)で変わらない。両国は昨年10月に協定が期限を迎えて以降、延長交渉を進めてきた。韓国政府は「今回の通貨スワップ延長で両国間の貿易が増え、金融協力が強化される」と説明した。
通貨スワップは通貨危機などの緊急時に相手国に自国通貨を預け、相手国の通貨やドルを借り受ける仕組みを指す。危機に際し、外貨を確保するための一種の「当座貸越」と言える。
韓国はマレーシアを含め、中国、オーストラリア、インドネシア、アラブ首長国連邦(UAE)の計5カ国と通貨スワップ協定を結んできた。UAEとの協定は最近期限を迎え、延長交渉が行われている。韓国政府は10月に終了する中国との協定も延長する計画だ。