みなさん、おはようございます。突然ですが、この世には「1ミリも信用できないキャッチコピー」というものが存在します。私もコピーライターとして日々世の中に溢れるキャッチコピーや言葉をチェックしていたりするのですが、「いや、それは・・・どうなんでしょ?」と言わざるを得ないコピーを散見することがあります。
そこで本日は「1ミリも信用できないキャッチコピー」というものを、例によって誰にも頼まれていませんが、まとめてみたいと思います。
1. 今だけ!閉店セール
閉店すると言いながら10年くらい存続しているお店を見たことはないでしょうか? 私一度「閉店セールって言っていつ閉店するんですか?」と聞いたことがありまして、その時の店主の言い分は「今日は20時で閉店します、明日は10時から!」と言っていました。「なるほど!」とはならなかった上に「それってどうなの?」と思いましたが、彼女に
「そんなことするなら別れるからね!」
「いや、ちょい待って!」
「じゃ、ちゃんと私のこと大切にしてくれる?」
「・・・努力する」
「努力目標? デキないサラリーマンかよ! やっぱ別れる!」
「必ず大切にします!」
「よし!」
みたいな状況と・・・全然違いましたね。いずれにしても「閉店」を掲げている店はプランタンやそごうなどものすごいデパートなどでない限り、様子を見ることが必要なのかもしれません。
2. 選ばれてます!
私は、コピーライター1年目の時、上司に「売れてます」と「選ばれてます」だけは使うな、それを言っちゃおしまいだ。と教育を受けたのですが、その直後に超有名コピーライターの方が書かれた「ベンザエースを買ってください」というコピーを見て、その違いがわからなくて1週間くらい寝込みそうになったのを覚えています。こちらも恋愛に置き換えると理解が進む気がします。
(合コンにて)
女A「私ってさ」
男A「さ?」
女A「モテるんだよね」
男A「そうなんだぁ」
女A「選ばれるんだぁ」
男A「へぇ」
女A「そうだよね?」
女B「うん、ミツコってとっても選ばれる女」
男A「・・・」
という感じで、「選ばれてる」「売れてる」とゴリ押しされると信用指数が著しく低下していくのがよくわかると思います。
3. キムタクが着ています
みなさん、知っていますか? キムタク。キムチとタクアンじゃないですよ。昨年12月31日に解散したあの国民的アイドルのメンバーです。今でもそうかもしれませんが、ここ20年くらいファッションリーダーの地位を誰にも明け渡していないようで、メンズ系ファッション店の「客の足元を見た」店員は何かにつけて「キムタクが着ています」「あと一点です」「他の店舗では売り切れました」などを連呼して畳み掛けてきますよね。「だからなんだよ! 俺はピクルスの方が好物なんだよ!」とは言えず、苦笑いしながら足早に店をあとにするのが私の定番行為なのですが、あれどう考えてもネガティブかつ1ミリも信用できないコピーですよね。恋愛に置き換えてみなくてもいいんですが、
「私さ」
「ん?」
「キムタクに抱かれたんだよね」
「すごいね」
「キムタクだよ? キムチとタクワンじゃないよ?」
「わかってるよ、君が軽いことは」
ということにしか、どう考えてもなりませんよね? 全国2500万人のショッピ店員の方、ぜひその辺を考え直して頂ければと思います。
ということで、毎度毎度何のためにまとめたのかまったくわからなくなりますが、「1ミリも信用できないキャッチコピー」についての考察をここに記しておきたいと思います。
【こんなのも書きました】
「思いつかない人のコンテンツ思考塾」やってます
著書『思考のスイッチ ~人生を切り替える11の公式~』もよろしくお願いします