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名古屋・山田天満宮で「うそ替え神事」

「替えましょー、替えましょー」の掛け声で、木彫りのウソが入った紙袋を隣の人に手渡す参拝者=名古屋市北区の山田天満宮で

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 天満宮の守護鳥「ウソ」にちなんだ恒例の「うそ替え神事」が二十五日、名古屋市北区の山田天満宮であった。

 ウソは口先で人をだましたり、病気や災いなどの凶事を指す。神事は高さ十センチほどのウソの木彫りの置物を参拝者が交換し合い、一年中の災いを福に替えて開運を祈る。午前と午後の二回営まれ、参拝客計千人ほどが参加した。

 参拝客はウソが納められた白い袋を手にすると、境内いっぱいに一列で広がり、大きな輪を作った。宮司の太鼓の音に合わせ、ウソを右手から左手へ。さらに「替えましょー」と声をそろえ、左の人へ渡す一連の動作を繰り返す。冬空の下、境内には太鼓のドーン、ドーンという音に続き「替えましょー」と参拝客の声が響き渡った。

納められた、去年の木彫りのウソ=名古屋市北区の山田天満宮で

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 最後に、手元にきた木彫りのウソの底に、「福」と書かれた二人には高さ三十センチほどの特大のウソが、「幸」と書かれた一人には小さな金のウソが授けられた。

 金のウソを授かった名古屋市西区の会社員川村宗計さん(58)は「期待していなかったが、うれしい」と笑顔。毎年初詣に訪れていたが、今年は初めて神事に妻と参加。「今年はいい年にしたい」と話していた。

 (日下浩樹)

 

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