異次元酒場

麻雀をさかなに飲み明かす 意気投合したら雀荘へ

  • シャンテン
  • 2017年1月24日
  • お客はモニターの麻雀を食い入るように見る。カウンターの女性は高田麻衣子プロ。左奥はオーナーの鳥居さん

  • 麻雀を見ながら酔客から様々な意見が出る

  • 女流プロがカウンターの中に入ってお酒を出すイベントもあり、この日は高田麻衣子プロが即席バーテンダーに

  • 麻雀関係の書籍やマンガもある

  • 表にあるこの看板が目印

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 学生時代に覚え、実際に打てる人も少なくない麻雀(マージャン)。ゲームを始めるには4人の都合を合わせる必要があるため、社会人になってから遠のいたという人も多いだろう。夜中にテレビをふと見ていると、たまたま麻雀番組が放送されていて思わず打ちたくなった……。そんな方はまずは手始めに、麻雀をさかなにお酒が飲める麻雀バー「シャンテン」に行ってみてはいかがだろうか。

 店のオープンは4年前の2013年。麻雀好きで、もともと編集者だった鳥居満さんが開いた。「私自身もよく麻雀を打つのですが、麻雀好きの人に聞くと行きつけの飲み屋が意外と少ない。プレー中はそれほど会話も必要ではないし、お酒があまり飲めない人もいますので、あまり酒場に行く習慣がないのでしょう。著名人が参加する『最強戦』という麻雀のトーナメントがあるのですが、予選や本戦の模様もCSで放送されています。麻雀漫画で有名な漫画家の片山まさゆきさんが、番組を見ながら仲間内で、なんであれを切ったの、とお酒を飲みながらチャチャを入れられるような場所があったらいいねと言ったのが、このお店を始めるきっかけでした」

 麻雀バーと言っても店内に卓や牌(パイ)はない。カウンター席の真ん前に大きなモニターが鎮座し、ここでCSやネットで放送されている麻雀番組をさかなに酒を飲むというのがこの店の楽しみ方だ。

 常連客は勤め先が大手企業や職種もSEなど様々。男性客が多いが、女性がふらりと飲みにくることもある。また、麻雀プロが来店し、CSで放送されていた自分の一局を飲みながら解説する、なんてこともあるという。

 女流プロがカウンターの中に入ってお酒を出すイベントもある。取材当日は日本プロ麻雀連盟所属の女流プロで「マイティ」の愛称で呼ばれる高田麻衣子プロが即席バーテンダーとなってシャンパンを注いでいた。「誕生日ということもあって、お客さんにお祝いをしてもらっています」と高田プロ。「シャンテン」に来れば会えるかもしれない。

 メニューにはないが、鳥居さんに頼めば麻雀にちなんだオリジナルカクテルも作ってくれる。麻雀牌の「白」「発」「中」を集める「大三元」という役満に由来するカクテルは、ソーダ水が「白」、メロンリキュールが「発」、赤いグレナデンシロップが「中」をイメージしている。他にも麻雀の役にちなんだカクテルがある。

 もちろん麻雀初心者であっても大丈夫だ。「初見の方で、初心者ですがルールを教えていただけますか、という女性も来たことがあります。たまたま麻雀教室で教えているお客さんがいたので、その方が丁寧に教えていました」と鳥居さん。

 また店で麻雀の話をしているうちに打ちたくてウズウズしてきた……なんて場合でも問題ない。「お店が入っているビルの2階がセット雀荘(ジャンそう)になっていますので、店で意気投合してメンバーがそろえばそこで1局なんてこともできます」(鳥居さん)

 気の合うメンバーを求めて、このお店に通うのもアリだ。(文・写真 白石義行)

店名:Shang-teng シャンテン
住所:東京都新宿区百人町1―23―19 南口ビルB1F
アクセス:JR大久保駅から徒歩1分

ホームページ:https://twitter.com/yaramitsuru
メモ:営業時間はおおむね21時頃から朝まで。開店時間や休業日、麻雀プロの来店日などの告知はツイッターにて確認できる。ソフトドリンク260円、サワー390円、生ビール480円など、ドリンク類の価格は麻雀の点数に由来している。

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