〈時代の正体〉沖縄ヘイトの「ニュース女子」に批判 東京MXテレビ前で抗議集会
- 神奈川新聞|
- 公開:2017/01/26 02:00 更新:2017/01/26 05:05
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「嘘(うそ)は『意見』ではないし、誹謗(ひぼう)中傷は『議論』ではありません。貴社自身の番組放送の基準に立ち返り、良心が残っていることを示してほしい」
19日、東京都千代田区のMXテレビ本社前で訂正と謝罪を求める申し入れ書が読み上げられた。3日前の放送で示されたMXテレビ側の見解への反論が込められていた。
〈1月2日に放送しました沖縄リポートは、様々な沖縄基地問題をめぐる議論の一環として放送致しました。今後とも、様々な立場の意見を公平・公正にとりあげてまいります〉
開き直りともとれるテロップが画面に表示されていた。
ニュース女子は、化粧品販売大手のDHCの子会社DHCシアターが制作する「ニューストーク番組」。2日は「沖縄・高江のヘリパット問題はどうなった? 過激な反対派の実情を井上和彦が現地取材!」と題し、軍事ジャーナリスト井上氏の沖縄レポートを放送した。沖縄県東村高江で米軍ヘリコプター離着陸帯建設に反対する市民を「テロリスト」に例えたり、「過激デモ」「反対派は日当をもらっている」と伝えたりした。反対運動の現場には行かずに「近づいたら危ない」などと報告し、「過激さ」を演出するものになっていた。
東京・中日新聞論説副主幹の長谷川幸洋氏がMCを務めるスタジオトークでも「(沖縄の)大多数の人が米軍基地に反対という声は聞かない」「沖縄の人はアメリカが好き。ここまで体を張って反対するのは地元の人とは思えない」などと選挙結果や各種世論調査と異なる内容のやりとりが交わされた。
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