基礎的財政収支8兆円超に悪化 内閣府試算
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内閣府は財政健全化の目標として黒字化を掲げている「基礎的財政収支」について、2020年度時点の赤字がこれまでより2兆円以上拡大し、8兆3000億円程度に膨らむという試算をまとめました。
政府は、2020年度までに国と地方を合わせた「基礎的財政収支」を黒字化させて、社会保障や公共事業など政策の実行に必要な費用は、国債の発行に頼らずに税収などですべて賄えるようにする目標を掲げています。
これについて、内閣府が新年度予算案を反映させて改めて試算した結果、今後、名目で3%程度の高い経済成長が続くことを前提にしても、2020年度の「基礎的財政収支」は8兆3000億円程度の赤字が見込まれるとしています。去年7月時点の試算では5兆5000億円程度の赤字でしたが、今年度の第3次補正予算案で税収の見込みを大きく引き下げた影響で、赤字額が2兆円以上拡大することになりました。
政府は、財政健全化の中間的な目標として2018年度の「基礎的財政収支」の赤字額をGDP=国内総生産の1%程度に縮小することも目指していますが、これについても、内閣府は赤字がこれまでの1.9%程度から2.4%程度に悪化すると試算しています。
財政健全化に向けた道のりがより険しくなり、政府は国際公約でもある財政健全化をどうやって達成していくのか、一段と踏み込んだ対応を迫られることになります。
これについて、内閣府が新年度予算案を反映させて改めて試算した結果、今後、名目で3%程度の高い経済成長が続くことを前提にしても、2020年度の「基礎的財政収支」は8兆3000億円程度の赤字が見込まれるとしています。去年7月時点の試算では5兆5000億円程度の赤字でしたが、今年度の第3次補正予算案で税収の見込みを大きく引き下げた影響で、赤字額が2兆円以上拡大することになりました。
政府は、財政健全化の中間的な目標として2018年度の「基礎的財政収支」の赤字額をGDP=国内総生産の1%程度に縮小することも目指していますが、これについても、内閣府は赤字がこれまでの1.9%程度から2.4%程度に悪化すると試算しています。
財政健全化に向けた道のりがより険しくなり、政府は国際公約でもある財政健全化をどうやって達成していくのか、一段と踏み込んだ対応を迫られることになります。
石原大臣「絶対に達成する」
財政健全化の目標として黒字化を掲げている「基礎的財政収支」の赤字がこれまでより拡大するという試算について、石原経済再生担当大臣は記者会見で、「目標の達成のためには、まずはデフレから脱却して経済成長を実現するとともに、社会保障費を中心に歳出面での徹底的な効率化が重要だ」と述べました。そのうえで、記者団から「目標の達成は本当にできるのか」と問われると、「やるしかない。一度、目標を緩めてしまうとおしまいなので、絶対に達成するという強い意志をもって取り組んでいきたい」と述べました。