出典:inmylife
このようなコメントをいただいた。
他人の褌を集めまくったうえに、最後でマウント。頭を使った痕跡もなく、激しい憤りを感じる。申し訳ないが情報発信する資格ないと思う。根本的に勘違いしているのでは。とりあえず、このブログはもう開かない
なかなかの言われようである。「激しい憤りを感じる」とは相当なものだ。猛烈に怒っている。ディスプレイの向こう側の文字が、メラメラと燃えているような気がした。どうしてここまで怒るのか、胸に手を当てて考えてみた。
きっかけはこの記事だった
「おすすめ記事」をまとめた記事である。このまとめに対してそこまで怒るとは、どのような人なのか気になった。他のブックマークをみると前日にはこのコメントがあった。
他人を汚い言葉で否定しなければ意見を発信できない人たちに、本当にうんざりする
それ以前は、ほぼブックマークだけだった。そんな人の逆鱗に触れたのだ。辛辣な言葉で、豪快に否定するほどの苛立ちを覚えさせてしまったのだ。
ただただ、誤解を解きたい。
まとめ過ぎた人の弁明だ。ブログはもう開かないようなので、この想いが届くかは分からないが。
批判された記事で伝えたかったこと
「おすすめの1選から100選まで!選びに選んだ厳選まとめをさらに厳選」
誤解を恐れずに言えば、この記事は「おすすめ記事」へのアイロニーだ。自分の記事も含めているので、自虐でもある。
人は、誰かのおすすめを参考にしたい。時間もお金も有限だ。無駄にはしたくない。そう思って「◯◯ おすすめ」と検索する。検索エンジンは、検索者が求めるであろう記事を検索結果に表示する。
どのような記事が評価され、検索結果上位に来るのか。それは、検索結果に答えがあるのだが、書き手が着目しがちなのは「おすすめの数」となる。
とある検索キーワードでは、複数の記事がおすすめの数を競い合っていた。30選の記事をみて、次は50選の記事が書かれた。順位が入れ替わった。それを見て次は70選、次は80選、100選、110選と、おすすめ数が増えていった。
おすすめのインフレが起こったのだ。
もちろん、検索エンジンはバカではない。評価されるのは、検索する人の気持ちを掴んだ記事だ。紹介数の過多ではなく、分かりやすく、信頼が置ける人が書いたおすすめであれば、検索者は満足する。しかし、「◯◯ おすすめ」と検索する人が、質よりも量を求めている場合、おすすめ数の勝負となる。
そのような、おすすめのインフレをテーマに記事が書けないか。1選から2選、3選、どこまでもつづくおすすめ数を表現できないか。そして、まとめ記事をつくった。
100選までしか紹介していないが、実は365選まで調査した。この記事まで到達させたかったからだ。
120選あたりからさすがに厳しくなり、結局100選までとした。もし、365選で公開していたらアイロニーが伝わっていたかもと思うと悔やまれる。
(読み返すとこの365選の記事もおすすめ記事の皮肉だった)
ただひとつ、心から反省すべきこと
今回、胸に手を当てて考えて、大きな過ちに気づき、深く反省した。怒りのコメントをした人に対してではない。引用した記事・書籍を書いた人たちに対してだ。
引用にリスペクトの気持が欠けていた。ボーン片桐が指摘していたことだ。1選から100選までのおすすめ記事を並べたい。その目的を達成するために、利用された記事。書いた人はどう思うか。自分の記事がネタに利用されたことに気分を害する人もいたかもしれない。その点は海よりも深く反省したい。
もっとも、数合わせとはいえ、「これは面白い!」と思った記事を選んでいる。悪気があってリンクを張ったのではないのだ。それだけは信じてほしい。いまさら、そんなこと言ってもこの文脈じゃ信じてもらえないだろうけど。
ここまで書いて読み返してみたが、誤解を解くどころかますます誤解を招く情報発信をしてしまったような気がする。
まとめ記事ばかり書いていては、思いを伝えるライティング技術が向上しないようだ。
まとめ過ぎた人の末路
リスペクトのないまとめ人は、地獄の炎で焼かれるであろう。
というわけで、明日は今日上梓する予定だった、おすすめのまとめ記事三部作、最後の記事を更新しようと思う。第一部、第二部のまとめ記事はこちら。