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「おくひだ1号」10年ぶり再起動 旧神岡鉄道の気動車

エンジンを起動した「おくひだ1号」=飛騨市神岡町船津で

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 2006年に廃線となった旧神岡鉄道の気動車「おくひだ1号」のエンジンが25日、飛騨市神岡町船津の車庫で再起動し、公開された。4月8日に同町で開く「ロストラインフェスティバルin神岡」で10年ぶりに走行し、乗客も公募する。

 同鉄道の線路は現在、レールマウンテンバイク「ガッタンゴー」に活用され、人気を集める。運営するNPO法人「神岡・町づくりネットワーク」と市でつくる実行委がイベントを企画。昨年十二月に北陸の熟練した鉄道整備士らが集い、修理した。

 車両は全長一八・五メートル、高さ三・九メートル、幅約三メートル。起動スイッチが押されると、車体が揺れ、汽笛が響いた。廃線後も車内の清掃を続けてきたという同NPO法人事務局の田口由加子さん(38)は「感無量です」と喜んだ。

エンジンを起動した「おくひだ1号」の運転席=飛騨市神岡町船津で

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 四月八日は全国の廃線活用団体を招き「日本ロストライン協議会」の設立総会があるほか、おくひだ1号が旧奥飛騨温泉口駅までの約二・九キロを走る。さらに往復一・四キロの区間を五往復し、全国から計百六十人の乗客を募る。二十六日〜二月二十五日に「ガッタンゴー」のホームページから受け付ける。応募多数の場合は抽選。イベント後は、毎年四月〜十一月下旬まで同駅に車両を展示する。 

 (浜崎陽介)

 

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