2017年の目標はやりたいことを違和感を覚えずにスッと行動できるようになること。習慣を作ることはそれに近い。
今、チャールズ・デュヒッグさんが書いた習慣の力を読んでいる。読書を毎日の習慣としている。図書館から適当に選んだ本の中にこの本があった。
この本は自分の習慣という認識を根底からひっくり返すほどの閃きを与えてくれた。
習慣の力
人間の日常行動の4割以上は「習慣」である。だから「良い習慣」を増やせば人生は劇的に改善する。
元々は英語の本である。タイトルはThe Power of Habit: Why We Do What We Do, and How to Change。
Habitとは日本語では習慣となっているが意味的には日本の習慣より広義だ。癖や習性、性質と言った意味もある。
何度も読み込むべき本である
2013年に書かれた本で同年に和訳されて出版されている。本書は「習慣」についての実験結果や過去「習慣」を使った個人や企業での成功例を数多く載せている。
さっと読んだだけだと個々の具体例から何を学べばいいのか難しい。最後まで読んでみて一度読んだだけでは足りないのだと思う。
もともと習慣についてまだまだ認識が甘かった。それでもいくつかの習慣についての文章は頭の中に閃きを与えてくれた。
習慣の力を読んで閃いた言葉
紹介する文章だけでは閃きは起こらないと思う。具体例ありきでその文章を読んだ時に初めて納得して閃きが起こる。
紹介した文章を読んで「これは興味がある」とおもったらぜひこの「習慣の力」という本を読んでほしい。
きっかけ、ルーチン、報酬
きっかけと報酬に気づくことを覚えれば、ルーチンを変えることができるのだ。
習慣の力は大きく分けて3つで構成されているいう。「きっかけ、ルーチン、報酬」だ。きっかけがあり、報酬を得るために自動運転というルーチンを行う。
ルーチンを行なっている間は意識は特にいらない。無意識でも報酬を得ようと体が動く。だから意志の力でルーチンを止めようとするのは難しい。
まずはルーチンを行うきっかけを探すことが習慣を変える最初の方法となる。
きっかけを特定し、報酬を得る方法を意識的に変えることがルーチン、習慣を変えることになる。
欲求が習慣を作る。
欲求があるから、きっかけと報酬がうまく働く。欲求こそが習慣のループの原動力なのだ。
二つの基本原則。
報酬を得たいという欲求が習慣を作る。
自分がどんな決意をして、どんな訓練をしたのか、覚えていられない人でも、何かを学んで無意識の選択ができるようになることを示したのだ。
20秒しか記憶を覚えられない人でも家の外を散歩し、無事に家まで帰ってくる。お腹が減れば冷蔵庫のものでご飯を作る。
私たちは習慣を生み出した経験を覚えていないかもしれないが、脳の中にそれが存在する限り、私たちの行動に影響を与える。しかしたいていの場合、私たちはそのことに気づかない。
脳は基本楽をしようとしているらしい。同じ行動は自動運転することで脳を使わないように行動できるようにしているそうだ。とても合理的であると思う。
ただ、その力に知らないうちに多大な影響を受けていることを自分たちは気づく必要がある。さもないと習慣に振り回されることになる。
習慣を味方につける
小さな成功を収めると、また別の小さな成功を得ようとする力が発動する
習慣を味方につけた時の力は恐るべきものがある。
意志の力は筋肉のように鍛えることができる。
意志力は単なるスキルではなく、筋肉のようなもの。腕や足の筋肉と同じように、使えば使うほど消耗し、他のことをする力がなくなってしまうのです。
これは大きな大きな閃きの一つ。脳も筋肉と同じように鍛えることができると一年前に気付いたが、意志の力も筋肉のように鍛えることができるのだ。そしてそれは有限であることに気がついた。
夢遊病での無意識の殺人
習慣の中には人間の選択能力を奪うほど強力なものがある
仲睦まじい夫婦であった二人が夫の夢遊病で妻を殺してしまうという悲しい出来事が起こってしまうほど恐ろしく強力なのだ。
本当に習慣の力を変えるには
習慣を変えるならまず変えることを決意しなければならない。習慣のルーチンを起こすきっかけと、その結果としての報酬を特定するという難しい作業を行い、代わりになるものを見つける必要がある。
習慣は大きく3つ 「きっかけ、ルーチン、報酬」で構成されている。きっかけと報酬に気づくことができれば習慣を変えることができる。
単純に見えてその特定するというのは難しい。意志の力も大きく必要となる。だからこそ一番はじめに決意する必要がある。
ここでは詳しく述べないが習慣を起こさせるきっかけには5つあるそうだ。
- 場所
- 時間
- 心理
- 自分以外の人物
- 直前の行動
ここまで読んだ人はぜひ読んでみてほしい。ボリュームのある本なので、途中で挫折する人もいるかと思う。
その時はあまり良くないが一番最後の付録、アイデアを実行に移すためのガイドだけ読んでほしい。習慣を作る、変える、やめる。ヒントが書いてある。
できれば全てを何度も読んでほしい。自分もこれからもう一度読み返すことにする。