北京リレー日本「銀」に…ジャマイカ「金」剥奪
【ロンドン=風間徹也】2008年北京五輪の陸上男子400メートルリレーを制したジャマイカのネスタ・カーター選手(31)にドーピング違反の疑いが浮上していた問題で、国際オリンピック委員会(IOC)は25日、違反を認定してジャマイカチームを失格処分とし、ウサイン・ボルト選手(30)らリレーメンバーの金メダルを剥奪すると発表した。
処分が確定すれば、2位だったトリニダード・トバゴ、3位日本、4位ブラジルの順位は一つずつ繰り上がる。北京五輪で日本は、塚原直貴、末続慎吾、高平慎士、朝原宣治の4選手で臨み、日本勢のトラック種目で80年ぶりのメダルを獲得。昨夏のリオデジャネイロ五輪ではトラック種目で過去最高に並ぶ銀メダルを獲得していた。
IOCが行っていた再検査で、カーター選手の検体から興奮作用のある禁止物質のメチルヘキサンアミンが検出された。ボルト選手は、リオ五輪で陸上男子100メートル、200メートル、400メートルリレーの3冠を達成するなど夏季五輪3大会で計9個の金メダルを獲得しているが、ジャマイカの失格が確定すれば一つを返上することになる。