国政介入:崔被告が絶叫「自白強要、民主主義じゃない」

特別検察事務所への護送中に突然声を張り上げる

  「ここはもはや民主主義の特別検察官ではない」

 25日午前11時15分ごろ、ソウル市内の特別検察事務所に強制的に護送された崔順実(チェ・スンシル)被告が突然、取材陣に向かって絶叫した。崔被告は特別検察官チームによる6回の出頭要請を拒否し続け、この日午前9時30分ごろ逮捕状が執行されてソウル拘置所から特別検察事務所に護送された。法務部(省に相当)の護送車両から降りた囚人服姿の崔被告は、女性刑務官に付き添われ、背筋を伸ばして報道陣に向かって歩いてきた。先月24日に初めて事務所に出頭した際はうなだれたまま刑務官に支えられていたが、その時とはあまりに様子が異なっていた。これまで裁判所や検察に姿を現す際には必ず顔を白いマスクで隠していたが、この日はマスクも使用していなかった。

 崔被告はバスを降りて左右を確認し、取材陣に近づくと意を決したかのように叫び始めた。崔被告は「子どもや孫まで滅亡させてやるなどと言っている。これは自由民主主義の特別検察官ではない」「朴大統領と経済共同体だと言え、と自白を強要している」と訴えた。さらに、エレベーターの前で再び取材陣の方を振り向くと「とても悔しい。子どもや孫までそんなふうにするなんて…」と絶叫した。崔被告はエレベーターに乗ることを拒否したが、刑務官に連れられて特別検察の調査室へと向かった。崔被告は昨年10月31日にドイツから韓国に帰国し、初めて検察に出頭した際には泣きながら「死に値する罪を犯しました。国民の皆さま、許してください」と話していた。

 特別検察官チームによると、崔被告はこの日ソウル拘置所から護送される前までは通常と変わらない様子だったという。

シン・スジ記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース