先日リビアのシルト近くのＩＳの訓練基地を米空軍のＢ２が空爆したことはお伝えしましたが、個人的には米軍の虎の子のステルス戦略爆撃機をわざわざ使用したのは、いくらＩＳが相手であっても、ちょっと大げさすぎはしないか？と思っていました。
本日のal qods al arabi net は米政府の責任者（だれかは不明）の話として、そこに昨年暮れのベルリンでのトラックを使ったテロの関係者がいて、また新たな欧州でのテロを計画していたと明らかにしたと報じています。
それが事実であれば、ステルス戦略爆撃機を使って（ちなみに使用されたのはＢ２が2機とのことです）、気づかれないようにして、訓練基地に集まっていたＩＳ戦闘員を一網打尽にした（確か死者は80名と報じられていたと思う）わけで、Ｂ２を持ち出した理由もわかるような気がしますが、やはりリビアは欧州その他の地域にとって、ＩＳのテロの根拠地として極めて危険な地域なのでしょうね。
記事の要点のみ次の通り
なお、al arabiya net によれば、この地域では22日にも数回の空爆があったとして、現地住民の話によれば、ＩＳと思しき車の往来が激しいとされている由。その空爆がだれによるもので、どの程度の被害があったかは不明。
先日の空爆を逃れたＩＳ戦闘員が目標だったのでしょうか？

「米政府責任者は、先日のシルト近くのＩＳ訓練基地の空爆は、ベルリンのトラックテロの犯人と連絡を取っていた者（複数）が滞在しているとの情報に基づくものであると語った。
独情報当局は先週、ベルリンテロの犯人とリビアから連絡した電話番号2つを確認し、犯人がＩＳに加入したいとしていたことを探知した。
ＣＮＮによれば、米情報局とリビア情報局は、テロ犯人とシルトの近くのＩＳ訓練基地に関係があることを、突き止めたが、その関係の性質は明らかにされていない。
ＣＮＮによればＢ２機2機が30時間かけて行動し、訓練基地に精密誘導弾100発を発射したよし。
最初の評価では80名の戦闘員が死亡したが、その中にベルリンの犯人と連絡していたものが含まれているか否かはまだ不明の由。
彼らについて、前米国防長官は、新たな欧州でのテロを計画していたと語っている
また国防総省の報道官は、これらの基地はシルトから逃れたＩＳ戦闘員が新たな訓練基地を作ったもので、我々は彼らの行動を監視していたが、彼らは長いこと移動を繰り返して、その所在地が決まっていなかったと語っている」
http://www.alquds.co.uk/?p=664488
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2017/01/23/ليبيا-أنباء-عن-غارات-جديدة-على-مواقع-داعش-.html