GeForce Experience 3.0で新しく生まれ変わったShadowPlay
- Share 、または ShadowPlay は、GeForce Experienceというアプリが搭載している録画機能です。 GeForce GTXシリーズ(600番台以降)を搭載したPCが対応 しています(詳細は後述)。
▲Shareの操作画面。この画面がゲーム画面に重ねて表示されます。
- 1080p/60fpsで録画可能
- Share機能を使って録画すれば、ゲームのパフォーマンスに影響をほとんど及ぼさずに、 1080p/60fpsで録画 できます。PCゲームを録画中、PCの動作が重くなったり、映像がカクカク動くという場合は、Share機能による録画が最適です。環境によっては、 4K/60fpsでの録画も可能 です。
- 低負荷で録画できる理由は、ハードウェアエンコーダー(NVENC)というしくみを利用する点にあります。ほかのキャプチャーソフトを圧倒する軽さの秘密がこれです。もう ゲームのグラフィックス設定や、キャプチャーソフトの設定を煮詰める必要はありません 。
- ゲームプレイをバックグランドで自動録画
- 自分で録画を開始しなくても、 バックグラウンドでゲームが自動的に録画 されています(最大20分間)。これにより、「録画ボタンをクリックし忘れて大事なシーンを録画できなかった」ということがなくなるでしょう。
- ウィンドウキャプチャーができる
- ウィンドウモードでの録画にも対応 しています。必ずしもPCゲームをフルスクリーンで起動する必要はありません。
- デスクトップ画面を録画できる
- デスクトップ画面全体を録画 することができます。通常の方法では録画できないPCゲームの場合は、この方法を採用しましょう。
- 完全無料
- Shareは 完全に無料 です。いっさいの制限はありません。
目次
Shareを使用できる環境
- Share機能は、 すべてのPCで使用できるわけではありません 。 同機能を使用できるのは、NVIDIAのグラフィックカードである GeForce GTXシリーズ(600番台以降)を搭載したPC です。
- もし意味がよくわからない場合は、以下の方法で 自分のPCがShareに対応しているのか確認してみましょう 。
- デバイスマネージャーを開く (*1) 。
- 「 ディスプレイ アダプター 」をダブルクリックして展開する。
- 「NVIDIA Geforce GTX」という表示があり、なおかつ600番台以降の数字が表記 されているなら、その場合にかぎりShareに対応している。
- Shareに対応していないデスクトップPCの場合は、 GeForce GTXシリーズ600番台以降のグラフィックボードを増設すれば録画できる ようになります。これに対し、ノートPCの場合はShadowPlayでの録画は諦めましょう。ノートPCにはグラフィックボードを増設できないからです。
ダウンロード/インストール
- Shareは、 GeForce Experienceが搭載している機能 です。したがって、同機能を使用するためにはGeForce Experienceをインストールしましょう。
- GeForce Experienceのこちらのページにアクセスする。
- 「今すぐダウンロードする」をクリックする。
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックする。
- 画面を順に進めていく。
- インストールが完了する。
- GeForce Experienceをインストールできたら、起動して ログイン します。ログインしなければGeForce Experience(Share)を使用できません。 NVIDIAアカウント、Googleアカウント、Facebookアカウントのいずれかでログイン可能 です。
ShareとShadowPlayとの違い
- GeForce Experienceの録画機能は、バージョン2まではShadowPlayとよばれていました。しかし、2016年9月にバージョン3がリリースされたときに、 名前がShadowPlayからShareに変更 されました。 ShareもShadowPlayも、おおよその基本的な機能は同じ です。
▲前バージョンであるGeForce Experience 2.0の外観
- ただ、GeForce Experienceの新バージョンでは UI(外観・操作性)が刷新 されました。これに伴い、ShareのUIも大きく変化しています。また、下表に掲載しているとおり、 いくつかの新機能がShareに追加 されています。
説明 | |
UIの全面的な刷新 | ゲーム画面にUIが重ねて表示される方式(オーバーレイUI)になった |
起動の高速化 | GeForce Experienceが瞬時に起動できるようになった |
メモリ使用量の削減 | メモリ使用量が半分になった |
スクショ機能追加 | スクリーンショット撮影できるようになった |
マイクの音量調整機能追加 | マイク音量を調整できるようになった |
簡易編集・アップロード機能追加 | 動画を編集し、YouTubeに直接投稿できるようになった |
ライブ配信機能がYouTube Liveに対応 | |
ライブ配信機能が1080p/60fpsに対応 |
- なお、公式サイト(YouTubeの公式チャンネル)では、現在も ShareをShadowPlayと表記している場合があり、呼称は必ずしも統一されていません 。
ゲームを検出する
- ShareでPCゲームを録画するためには、Geforce Experienceがそのゲームに対応しているかどうかを最初に調べましょう。このことを ゲームの検出 (ゲームスキャン)といい、成功すれば簡単にPCゲームを録画できます。
- Geforce Experienceの画面右上にある歯車アイコン
をクリックする。
- 画面左側の「ゲーム」タブをクリックする。
- 「スキャン ロケーション」で、ゲームがインストールされている場所を指定 する。
- 「今すぐスキャン」をクリック する。
- ゲームが検出されると、Shareが対応しているゲームの数が表示される。
- このとき、 ゲームの検出数が0であったり、または「ゲームが見つかりませんでした」と表示されても心配いりません 。後述するとおり、Shareにはデスクトップキャプチャー機能があるからです。同機能を使えば、対応していないゲームであっても録画できます。
ゲームを録画する
- まずは、 ゲームの検出に成功した場合に録画する方法 を見ていきましょう。動画に声を入れる方法については後述します。
▲ゲーム画面は『THE CREW - ザ クルー』(Ubisoft)より
▲基本的に、 ゲームを録画するとゲームごとにフォルダが作成され、そのなかに動画が保存される かたちになります。ただし、後述するデスクトップキャプチャー機能で録画した場合は、 「Desktop」フォルダ内に動画が保存 されます。
デスクトップキャプチャー機能の有効化
- ゲームの検出に失敗した場合(ゲームが見つからない場合)、 デスクトップキャプチャー機能 を使って録画しましょう。ただし、 ノートPCではこの機能を有効にできません 。デスクトップPC用の機能です。
動画に自分の声を入れる方法
- 動画に自分の声を入れて 、ゲーム実況プレイ動画を作ることができます。録画を開始するまえに設定を変更する必要があります。
▲ここに表示される名称は、PCの環境によって異なります。
インスタントリプレイでゲームを録画する
- インスタントリプレイ (シャドウ録画)は、最大20分間ゲームを裏で自動録画しておく機能です。ユーザーが 任意のタイミングで「Alt」+「F10」キーを押すことにより、はじめて動画がHDDに保存 されます。かりに動画を保存せず、 一定時間を超えた映像は自動的に破棄 されます(ループ録画)。
- インスタントリプレイの使い方は、以下のとおりです。
- 「Alt」 + 「Z」キーを押す。
- 「インスタントリプレイ」をクリックし、「オンにする」を選択する。
- 画面右下に、白色のアイコン(ステータス インジケーター)が表示される。
- 設定画面を閉じる。
- 任意のタイミングで「Alt」+「F10」キーを押す(動画が保存される)。
- 初期設定では、自動録画する時間が5分に設定されています。これを 20分に変更 することができます。
- 「Alt」 + 「Z」キーを押す。
- 「インスタントリプレイ」をクリックし、「カスタマイズ」を選択する。
- 「リプレイの時間」のスライダーをいちばん右側に移動する。
- 「保存」をクリックする。
- 設定画面を閉じる。
画質を変更する
- 高画質に録画したいときや、ファイルサイズを抑えたいときは、 画質を変更 します。
- 「Alt」 + 「Z」キーを押す。
- 「録画する」または「インスタントリプレイ」をクリックし、「カスタマイズ」を選択する (*3) 。
- 「クオリティ」を設定する(「中」または「高」がお薦め)。
- 「解像度」を設定する(「ゲーム内」がお薦め)。
- 「保存」をクリックする。
- 設定画面を閉じる。
- 「クオリティ」については、基本的に「中」または「高」を選んでおけばよいでしょう。「カスタム」は、自分で任意の設定にしたいときに設定します。
説明 | お薦めの設定 | |
解像度 | ・解像度が高いほうが高精細 ・解像度が高いほどファイルサイズが大 |
ゲーム内 |
ビットレート | ・ビットレートが高いほうが高画質 ・ビットレートが高いほどファイルサイズが大 |
20~40Mbps |
- (1)手動による録画時の画質と、(2)インスタントリプレイによる録画時の画質は、 それぞれ個別に設定できます 。したがって、たとえば(1)では高画質にし、(2)については低画質にするというようなことも可能です。
音量調整のやり方
マイク音の調整
- マイク音量 の調整はShareから行うことができます。自分の声がゲーム音より大きく入るように調整しましょう。
- 「Alt」 + 「Z」キーを押す。
- マイクのアイコンをクリックし、「カスタマイズ」を選択する。
- 「ボリューム」のスライダーを移動する(通常は100%にしておく)。
- マイク音量がどうしても小さい場合にかぎり、「ブースト」のスライダーを右側に移動する。
- 「保存」をクリックする。
- 設定画面を閉じる。
ゲーム音の調整
- 動画の ゲーム音 の大きさは、ゲーム側のオプション設定で調整します。もしそのようなオプション設定がない場合は、Windows側のスピーカー音量を調整してください。
- ゲーム音量を調整するさい重要なのは、 自分がゲームをプレイしているときの音量を基準にしない ことです。ゲームをプレイしているときはゲーム音の大きさが適切であっても、動画再生時はゲーム音が小さく感じるかもしれません。必ず 動画を再生しているときのゲーム音量を基準に調整 しましょう。
動画投稿のやり方
YouTube
- YouTube に動画を投稿する場合は、ゲーム画面を表示したまま、Shareから直接行うことができます。また、簡単なカット編集(トリミング)も可能です。
- 録画を停止した状態で「Alt」 + 「Z」キーを押す。
- 「ギャラリー」をクリックする (*4) 。
- 動画を選択し、「アップロード」をクリックする。
- 編集画面になるので、動画として残したい部分(緑色)を2個のスライダーで指定する。
- 「アップロード」をクリックする。
▲編集画面。左のスライダーで動画の開始位置を、右のスライダーで動画の終了位置をそれぞれ決めます。
- YouTubeの仕様上、動画は基本的に15分以内、かつ2GB以下にする必要があります(上限は引き上げ可能)。 通常の動画編集、または動画投稿についてわからないことがある場合 は、以下のページをご覧ください。
ニコニコ動画
- ニコニコ動画 に動画を投稿する場合は、動画編集ソフトを使って、ニコニコ動画の仕様に合わせた動画にしましょう。YouTubeに動画を投稿する場合と比較すると、少し難易度は高めです。
便利な機能
スクリーンショット撮影
- スクリーンショットの撮影 は、「Alt」 + 「F1」キーで行います。画像の保存場所は動画と同じです。Shareから直接、GoogleフォトやImgurにアップロードできます。
ショートカットキーの変更
-
ショートカットキー(ホットキー)の変更
は、「Alt」 + 「Z」キーを押して歯車アイコン
から「キーボード ショートカット」で行います。
PinP
- Webカメラの映像をゲーム画面の端に入れたい場合(PinP)は、以下のように設定して録画してください。
- Webカメラを接続する。
- 「Alt」 + 「Z」キーを押す。
- カメラのアイコンをクリックし、「オン」を選択する (*5) 。
- 録画を開始する。録画中は、画面右下にWebカメラの映像が表示される。
その他
- 「録画を開始しました」などの
通知をOFFにしたい
場合は、「Alt」 + 「Z」キーを押して歯車アイコン
から「通知」を選択します。そして「通知」で「オフ」を選んでください。個別に通知をOFFにすることもできます。
- ゲーム音がおかしい場合は、5.1chや7.1chではなく2chでゲーム音を出力するようにしてください(サラウンド機能をOFFにする)。
-
Shareを無効にしたい
場合は、画面右上の歯車アイコン
から「全般」をクリックし、「シェア」をOFFにします。
関連ページ
- コメント
- 質問など
- ニコニコ動画に高画質な動画をアップロードする方法
- ポイントは3つだけ!ニコ動で手軽に高画質にしたい人へ
- YouTubeに高画質な動画をアップロードする方法
- なぜ画質が落ちる?YouTubeに高画質な動画をアップするやり方
- AviUtlの使い方
- 無料で使える!動画編集ソフトの決定版
- ゆっくりMovieMaker
- 大人気!ゆっくり動画を作るならこのソフト
- 実況用PCマイク/こんなときは
- PC用マイクについてのFAQ