随分と話題になってらっしゃるAPAホテルグループの元谷会長。昨日、会ってきました。
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と、言うか、元谷会長が主催している「勝兵塾」という政治塾での講師を依頼されたので少々メディア内部にいた人間の一人として僭越ながらお話をさせてもらってきました。
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で、随分ニュースになってしまっている話。ついに中国は国が動くというエキセントリックな展開に。

中国当局が旅行業者に、APAとの取引やめるよう要求(日テレnews)

そもそもこの元谷外志雄会長は歴史的な考察にもともと一過言ある人で、ペンネームを使って戦中・戦後をはじめとした近・現代史を中心に執筆活動を行っている人です。

例の南京大虐殺などは「事実ではなかった」と主張しているわけですね。
で、中国が怒った、と。
中国に対して、今はどんな風に思ってらっしゃるのかな~と、直接話を聞いてきました。




Q、随分バッシングがあるようですが

元谷会長 
「予想通りの展開です。私たちのホテルの中国人観光客の利用率が10%にいけばこうなるだろうな、と想定していた動きです。現在は中国人の観光客は全ユーザーの5%なので、少し早めに予想通りの展開になったという事です」

Q,予想通り?

元谷会長
「そうですね。逆に世界的に『30万人の民間人を南京市で虐殺したと言うウソ』が広まるいいきっかけになればいいと思います」

Q,ダメージは?

元谷会長
「ほぼないと想定できます。当グループはもともと日本人のビジネスマン達の疲れを癒そうと展開してきたホテルグループです。中国人観光客の皆さんの利用率はわずか5%。それよりも、先日のニュース以来、1万数千件に及ぶ激励と応援のメッセージが届き続けています。メッセージの95%は応援の声。最終的にはむしろプラスに転じるのではないでしょうか」

Q、本の撤去は?

「全く考えておりません。我々の主張が間違いだというのであれば、ぜひ証拠を提示していただきディスカッションしていきたいと考えています。論をぶつけることは、大歓迎です」




まぁ、事実APAグループの快進撃はすでに多く報じられている通りで、去年のグループの経常利益は330億円。利益率39%を誇る超優良ホテルチェーンであり、カード会員は1200万人です。
ハッキリ言ってしまって、稼働の中のわずか5%に過ぎない中国人客がいなくなりましたよ…と言っても330億円の利益が310億円に減る程度で会長の中では誤差の範囲。APAの社員たちもほとんど誰も気にもしていない、とまで言うと言い過ぎですが、APAグループのホテルの稼働率って、多い時は97%まで達するので、現実的には「今まで泊まれなかった日本人の客が戻ってくる」程度の状況であることは間違いなさそうです。

事実、このような報道もあるわけで…

「南京大虐殺」否定本騒動・アパホテル「中国人ボイコット」に歓迎の声(東スポweb)

日本人客にとっては「中国人客に奪われていたAPAホテルの客室が戻ってくる!」と言ったところでしょうか。そもそも泊まった方はお分かりの通りで、ビジネスホテルとしては、確かに最高の御持て成しをしてくれるのがAPAの特徴。

まず温泉。普通、ビジネスホテルで温泉なんて入れないです。
そして、あの朝食ね。これは食べた人にしか分からない。ここは間違いなく他のホテルと差のつくところ。



【結論】

そもそも、中国の動きくらいはとっくの昔に予想していた元谷会長。今回のニュースはほぼ気にもしていませんでした。むしろ、「これで世界一有名なホテルになったかな」と笑ってらっしゃったのは驚きです。
「歴史」なんてものはのちの人間がアーダコーダと好きに言えばいい話。反論があるなら粛々と論理的にすればいいだけで、国家を挙げてボイコットとか…本当に中国は言論の自由なんて絶対に認められていない国なんだなぁ…という印象だけが残りました。

ま、TwitterもLINEも使えない国ですしね。ウェイボーとウィーチャットだけですもんね。全部、当局の監視下でしょ?ほんと日本人でよかった…。