矢沢永吉って、オレ、バチバチに恐いロックンローラーってイメージしかなかったワケ。
けど『成りあがり』って本読んでみたら、永ちゃん、もう滅茶苦茶よ。
シャバダバ、っていうのかな。YAZAWA的には。
永ちゃんの愛読書、知ってる? オレ、知ってる。
新聞よ、新聞。それと、デール・カーネギーの『人を動かす』。
もう、ウワーオーって感じよ。16歳でカーネギー読んじゃうわけ。マジな話よ、コレ。
YouTubeなんかで永ちゃんの動画みてみると、納得なワケよ。
ライブ中に客が喧嘩してガッタガタなときも、永ちゃん、「出てけよお前ら!」なんて怒ったりしない。
「おい、なぁ…ちょっと聞いてくんねえかな」って、優しく問いかける。
スターだよね。イカしてるよね。
『劇場版 人を動かす』よ、これ。モノホン。
煙草、酒、ナオン、覚えたの全部二十歳超えてから。
周りがどうこうなんて、関係なかったんだろうね。
そして、臆病。
臆病だから、常に怖いから、次にどうすべきか必死で探る。
探す、調べる、緻密に計算する。
学校の道徳でもさ、YAZAWAの本読めたら最高だよね。
テンプレのイイ話っぽいやつじゃなくて。もっと泥臭くて、汚くて、ワオワオしたやつ。
読み終わったとき、オレ、すっかりYAZAWA魂(スピリッツ)が乗り移ってた。ワオーッて。
YAZAWAみたいな歩き方して、眉間にシワ寄せてさ。
鏡見たら、千鳥足の不満顔ネットオタクって感じだったけど。
いいね、OK。それも悪くない。
笑うヤツ、OK。笑われるオレ、OK。
もうコレ、余裕。