NHKニュース7 2017.01.23


全会一致で、横綱に稀勢の里を推挙すると。
19年ぶりに日本出身の横綱が誕生します。
まだまだこれから強くなると思ってますからね。
こんばんは。
ニュース7です。
まず雪のニュースです。
強い冬型の気圧配置の影響で、北日本から西日本にかけての日本海側の山沿いを中心に大雪となり、平地でも積雪が多くなっている所があります。
雪はあすにかけて西日本を中心に降り続く見込みで、大雪や路面の凍結による交通への影響に警戒が必要です。
滋賀県高島市です。
市内では、午後6時の積雪が76センチに達しています。
北日本の日本海側と近畿北部、中国地方などの山沿いでは、大雪となっています。
また、西日本などでは平地でも積雪が多くなっていて、兵庫県豊岡市で59センチ、鳥取市で41センチなどとなっています。
鳥取県南部町ではけさ、歩道の除雪作業をしていた男性が、手押し式の除雪機に巻き込まれて死亡しました。
警察などによりますと、男性は側溝に足を取られて転び、同僚が操作していた除雪機に巻き込まれたということです。
雪はこのあとも降り続く見込みです。
あす夕方までの24時間に降る雪の量は、いずれも山沿いの多い所で、新潟県で80センチ、中国地方と東北で70センチ、北陸と近畿で60センチなどとなっています。
気象庁は、大雪や路面凍結による交通への影響に警戒するとともに、積雪の多い地域では、雪崩にも十分注意するよう呼びかけています。
また国土交通省は、大雪が予想されている地域では、不要不急の外出を控えるとともに、車には冬用のタイヤやチェーンを装着して、立往生を避けるよう呼びかけています。
次は、大相撲初場所で初優勝を果たした大関・稀勢の里です。
横綱審議委員会は、稀勢の里を横綱に推薦することを決めました。
横綱に昇進したのは、平成10年の若乃花のあと、5人続けて外国出身力士で、日本出身の横綱が誕生するのは、実に19年ぶりとなります。
きょう夕方開かれた、横綱審議委員会。
稀勢の里の横綱としての品格や力量を審議した結果、出席した委員全員一致で横綱に推薦することを決めました。
ー72代の横綱になる稀勢の里。
記者会見で、意気込みを語りました。
初優勝を決め、きのう、千秋楽で横綱・白鵬を破った稀勢の里。
30歳6か月での横綱昇進は、先代の師匠、元横綱・隆の里に次いで、昭和以降で7位の年長記録です。
日本出身の横綱誕生は、平成10年の若乃花以来、実に19年ぶりです。
アメリカやモンゴル出身の横綱が、5代続けて誕生。
日本出身の大関たちにとって、横綱昇進は高い壁となっていました。
去年の初場所では、琴奨菊が日本出身力士として、10年ぶりに優勝を果たしたものの、続く場所は8勝7敗、綱取りはなりませんでした。
秋場所で初優勝した豪栄道も、続く場所で9勝6敗に終わりました。
ファンからは、日本出身の横綱誕生に期待する声が高まっていました。
稀勢の里の父親は。
大相撲に詳しいこの人は。
元横綱・大乃国の芝田山親方です。
同じ一門の先輩として、次のようなアドバイスを送りました。
相撲協会の八角理事長は、横綱審議委員会のあと報道陣の取材に応じ、稀勢の里の安定感は一目瞭然で、委員の皆さんも驚いていたと述べました。
稀勢の里の横綱昇進は、日本相撲協会があさって開く、春場所の番付編成会議と臨時の理事会を経て、正式に決まります。
天皇陛下の退位などを検討する政府の有識者会議は、退位を将来のすべての天皇を対象にする場合と、天皇陛下一代に限った場合のそれぞれについて、積極的な意見と課題を併記した論点整理を取りまとめ、公表しました。
すべての天皇を対象とすることに多くの課題を挙げ、一代限りの退位が望ましいとする立場をにじませる内容となっています。
政府の有識者会議は、きょう、9回目の会合を開き、これまでの議論を踏まえた論点整理を取りまとめ、公表しました。
論点整理では、天皇の負担軽減に向けた具体策を、現行制度下での対応と、制度改正による対応の2つに分けて取り上げていて、このうち、制度改正の方法として、摂政の設置要件の拡大や退位などについて、積極的に進めるべきとの意見と課題を併記しています。
そして摂政の設置要件の拡大については、積極的意見として、退位を回避できる点など3項目を挙げる一方、課題として、摂政が長期化する可能性や、権威の二重性など、7項目を挙げています。
一方、退位の是非については、円滑な皇位継承が行われるといった積極的意見と、天皇の地位が不安定になるといった課題を、それぞれ8項目ずつ挙げたうえで、退位を可能とする際の方法として、将来のすべての天皇を対象にする場合と、天皇陛下一代に限った場合の論点も整理しています。
このうち、退位を将来のすべての天皇を対象にする場合については、積極的意見として、恒久的な制度とすることが憲法の趣旨に沿うなど、10項目を挙げる一方、課題として、将来の国民の意識や社会情勢を見据えて、退位を制度化することが難しいなど、23項目を挙げました。
これに対し、天皇陛下一代に限った場合については、積極的意見として、天皇陛下の退位を例外とし、将来考えるべき場合は、そのときに国会などで判断したほうがよいなどと4項目を挙げる一方、課題として、長寿社会を迎える中で、高齢の天皇の課題は今後も生じる点など、3項目を挙げています。
論点整理では、すべての天皇を対象とすることに多くの課題を挙げ、一代限りの退位が望ましいとする立場をにじませる内容となっています。
ここからは政治部の岩田記者に聞きます。
岩田さん、公表された論点整理ですけれども、これで一定の方向性が出たと言えるんでしょうか。
今の天皇陛下一代に限った退位を可能とする方向で、議論が集約されつつあることをうかがわせる内容だと思います。
といいますのは、退位を将来のすべての天皇を対象にする場合については、課題の数が23項目と、賛成に比べて多くなっています。
こちらですね。
これに対し、一代限りの退位を認める場合の課題は少なく、積極的に進めるべきとの意見が多いと読み取れます。
そもそも、天皇陛下の退位に向けては、8月のお気持ちを受けたことをもって、直ちに法整備をすれば、憲法に抵触するおそれがあるという懸念が政府内に根強くあります。
また、象徴天皇の在り方を巡っても、その時々の天皇が決めることが望ましいという指摘もあります。
有識者会議は、今後の論点整理は、天皇陛下の負担軽減や、退位に関する課題と論点を分かりやすく整理したものだと強調しています。
そこには、政府内の懸念や指摘も念頭に、国民の総意を慎重に見極めて、最終的な方向性を示すねらいもあるものと見られます。
今後の議論ですけれども、どのように進められることになるんでしょうか。
政府は、大型連休明けにも国会に法案を提出し、今の国会で法整備を行いたい考えです。
国会では今回の論点整理を踏まえて、衆参両院の正副議長の下で、与野党の議論が本格化することになりますが、3月中旬をメドに考え方を取りまとめたいとしています。
一方、天皇陛下の退位にあたっては、退位後のお立場、称号、ご活動の在り方のほか、年齢を要件とするかなどが課題となります。
有識者会議では、2月から3月にかけて、改めて専門家から意見を聞くなど、議論を進めながら、国会での議論や世論の動向も見極めて、遅くとも4月には、報告書を取りまとめるものと見られます。
政治部の岩田記者とお伝えしました。
映画、仁義なき戦いシリーズや、数々の時代劇で活躍した俳優の松方弘樹さんが、おととい、脳リンパ腫のため、東京都内の病院で亡くなりました。
74歳でした。
みんな大ばか野郎だ。
昭和49年のNHKの大河ドラマ、勝海舟です。
主演俳優の病気を受けて、松方さんが急きょ、主演を務めました。
松方弘樹さんは東京都出身で、両親ともに俳優の一家に生まれ、高校3年生のとき、東映に入社。
映画、十七歳の逆襲・暴力をぶっ潰せで主演デビューし、甘いマスクの二枚目スターとして、注目を集めました。
深作欣二監督の映画、仁義なき戦いシリーズでは、鬼気迫る演技で演技派俳優としての地位を確立しました。
テレビドラマにも数多く出演しました。
平成21年のNHKの大河ドラマ、天地人では、徳川家康役で重厚な演技を見せたほか、テレビドラマ、遠山の金さんシリーズでは、10年にわたって、主役の遠山金四郎を演じるなど、時代劇でも活躍しました。
平成15年には、やくざの詩・オキテで初めて映画監督を務めるなど、マルチな才能を見せる一方、バラエティー番組や自身の趣味を生かした釣りの番組にも出演し、おちゃめで愛らしい人柄で、幅広い世代から人気を集めました。
松方さんは、去年3月に脳リンパ腫と診断されたことを公表し、療養を続けていましたが、おととい、東京都内の病院で亡くなりました。
次です。
文部科学省が、元局長の早稲田大学への天下りをあっせんしていた問題です。
NHKは、文部科学省が違法行為を隠すために作成した内部資料を入手しました。
国の委員会の調査に関係者が、口裏合わせをするための文書で、実際にはなかった会話のやり取りまで記されています。
政府の再就職等監視委員会が、違法と判断した、文部科学省の元高等教育局長の早稲田大学への再就職。
文部科学省は直接、早稲田大学に元局長の天下りを打診していました。
これが違法なあっせんに当たると判断されました。
この違法行為を隠すために作成されていたのが、文部科学省の内部資料です。
大学側が受け入れを希望し、文部科学省のOBが再就職を仲介したという、実際とは異なる経緯が設定されていました。
資料は、関係者が監視委員会の調査に対し、口裏合わせをするための想定問答の文書で、元局長、大学、それにOB向けにそれぞれ作られています。
このうち再就職のきっかけは、大学側がOBに対し、高等教育行政に詳しい人がいれば紹介してほしいと、仲介を依頼したことにするよう求めています。
そして、実際にはなかった会話のやり取りも作り上げられています。
OBが大学に、元局長の採用の可能性はあるかと電話連絡すると、大学は、ぜひ連絡を取ってほしいと回答。
その後、OBは、元局長の感触はよかったと、大学に伝えたという設定にしています。
早稲田大学は先週の会見で。
監視委員会は、極めて悪質な隠蔽工作だとして、文部科学省に対する調査を徹底することにしています。
次は国会です。
きょうから各党の代表質問が始まりました。
安倍総理大臣に対する質問でたびたび名前が挙がったのが、この人、アメリカのトランプ大統領です。
安倍総理大臣は、できるだけ早く首脳会談を実現して、同盟関係を強化するとともに、TPP協定の意義について、理解を求めていきたいという考えを示しました。
自民党は憲法改正について質問しました。
ことしの春闘が事実上スタートしました。
労使交渉では、どの程度の水準の賃上げが実現するかに加え、長時間労働の是正などの働き方改革も焦点となる見通しです。
この労使交渉にも、トランプ新政権の動向が影響を与える可能性があると専門家は指摘しています。
経団連と連合のトップらが春闘に向けた考えを説明する労使フォーラム。
春闘は、大手企業が相次いで回答を出す3月をヤマ場に、交渉が進められます。
NHKは主要な企業100社にアンケート調査を行いました。
なんらかの形で賃上げを検討するかどうかを尋ねたところ、検討するは51社で、検討しないは10社でした。
賃上げの具体的な方法を複数回答で聞いたところ、定期昇給が最も多く32社、従業員の基本給を一律に引き上げるベースアップに相当する賃上げを検討している企業は24社にとどまりました。
トランプ政権の発足などで、経済の先行きに不確実性が増す中、ベアには慎重な姿勢がうかがえます。
ことしは働き方改革も焦点となる見通しです。
政府が検討している時間外労働の上限規制について尋ねたところ、賛成が54社でした。
理由は長時間労働の是正に効果があることなどとしています。
反対は20社で、理由としては、一律の規制はなじまないことなどを挙げています。
専門家は。
ここまでお伝えしてきたニュース、こちらです。
続いては。
沖縄県の安慶田副知事が、副知事の職を辞任しました。
安慶田副知事は、県の教員採用試験を巡り、特定の受験者を合格させるよう、教育委員会に働きかけたと一部で報道されていました。
きょう記者団に対して、報道された内容を改めて否定しましたが、県政に混乱を招いた責任を取りたいとして、辞任しました。
東京都の小池知事の政治塾を運営する都民ファーストの会は、夏の東京都議会議員選挙に向け、最初の公認候補を発表するとともに、地域政党として活動を始めることを明らかにしました。
小池知事は都政運営に専念するため、当面は党の役職には就かないということです。
東京都議会議員選挙で小池知事は、都民ファーストの会から擁立する候補者に加え、公明党や民進党など、都政運営に協力する姿勢を見せている会派を合わせ、過半数の議席の確保を目標としています。
これに対し、最大会派の自民党は、引き続き第1党の維持を目指します。
また共産党は、小池都政に対し、是々非々の姿勢を示していて、議席の上積みを目指します。
韓国のパク・クネ大統領の職務を代行しているファン・ギョアン首相。
プサンに設置された慰安婦問題を象徴する少女像について、次のように述べました。
その上で、必ず克服できるように努力すると強調しましたが、具体的な対応には踏み込まず、解決のためには少し時間が必要だという考えを示しました。
気象情報は福岡さんです。
こんばんは。
西日本では大雪となっています。
山陰から近畿北部では、きのうから一気に50センチから80センチぐらい雪が降った所もありました。
現在も鳥取県の大山では2メートル近い積雪となっていますし、彦根では平年の10倍以上、雪が積もっているんですね。
この雪はまだ続きそうですか?
あすにかけて西日本を中心に大雪に警戒が必要となります。
ここにさらに多い所で70センチの雪が降る予想となっています。
雪が積もっている所にさらに雪が降りますと、雪崩が起こりやすくなります。
また、スリップや除雪中の事故などにも引き続きご注意ください。
雪の降り方を詳しく見ていきましょう。
日本海側では雪が続く予想です。
そして西日本は太平洋側でも雪が降って、近畿から中国地方、そして四国では、平地でも大雪となるおそれがあります。
夜になりますと、雪の降る範囲は狭くなっていく予想です。
そしてあすも厳しい寒さが続きます。
東京は最高気温、7度になってますね。
今は1年の中でも一番寒さが厳しいころなんですが、さらに平年を3度から5度ぐらい下回る寒さとなりそうです。
ではあすの各地の天気です。
2017/01/23(月) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]

稀勢の里・横綱推薦は?注目の審議委どう判断

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番組内容
夜7時、これさえ見れば1日が分かる。今日の日本・世界の今を、あなたのもとへ 【キャスター】武田真一,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】福岡良子
出演者
【キャスター】武田真一,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】福岡良子

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