豊洲移転 収支は年間約100億円の赤字 都が試算

豊洲移転 収支は年間約100億円の赤字 都が試算
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東京・築地市場が豊洲市場に移転した場合の市場の収支について、東京都は減価償却費を含めて年間でおよそ100億円の赤字になるという試算を明らかにしました。
25日開かれた豊洲市場の問題を検証する東京都のプロジェクトチームの会合では、移転した場合の豊洲市場の収支の見通しなどについて意見が交わされました。
この中で都の担当者は、豊洲市場の収支について、市場業者が都に支払う使用料などの収益が年間で68億円と見込まれるのに対し、市場の施設の減価償却費を含めると支出は166億円となり、年間でおよそ100億円の赤字になるという試算を明らかにしました。
都はその一方で、減価償却費を除いた場合の収支はほぼ均衡しているため、10年以上市場を運営できるだけの資金があるという見解を示しました。

これに対してプロジェクトチームのメンバーからは、100億円の赤字は民間であれば経営が成り立たないなどとして、市場は事業を継続するために収入を増やす努力もしなければならないといった意見が出されました。

会合のあと、プロジェクトチームの小島敏郎座長は「試算は10年間の見通ししか出されていないが、市場は50年、60年続くので長期的な試算も含めて検討は続けていきたい」と話していました。