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 トランプ米大統領は25日、昨秋の大統領選に関し、「不正投票の大きな捜査を依頼する」とツイッターで書き込んだ。根拠を示さずに捜査まで踏み込むことで、物議を醸しそうだ。

 トランプ氏は、捜査の結果次第で、「投票手続きを強化する」とした。

 米メディアによると、23日に行われた共和党議員らとの会合で、トランプ氏は不法移民らによる300万~500万の違法な投票があったと主張したという。

 大統領選でトランプ氏は獲得した選挙人の総数では民主党候補のクリントン氏を上回り勝利したが、得票総数では約280万票下回った。トランプ氏はこれに不満らしく、度々、投票に不正があったと主張。11月には「違法に投票した数百万人の票を除けば、私は得票総数でも勝利した」とツイートしている。

 こうした主張に、共和党の重鎮議員も眉をひそめる。米メディアによると、ライアン下院議長は「証拠がない」と一蹴。グラハム上院議員は「根拠を示すか、発言をやめるかして欲しい」と苦言。主張はトランプ氏の統治能力に疑問を投げかけるとした。(ワシントン=杉山正)