がん死亡率最悪の青森 検診の質に問題も
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がんによる死亡率が12年連続で全国最悪となっている青森県が、県内の市町村のがん検診を調べたところ、一部の自治体で検査方法が不適切など、検診の質に問題があることがわかりました。専門家は、「検診の質をどう保つのかは全国共通の課題でほかの都道府県でも調査を進め質の管理を徹底してほしい」と話しています。
がんによる死亡率が12年連続で全国最悪となっている青森県は、法律に基づいて市町村が実施している「がん検診」について、去年9月から独自調査を進めていて、中間報告をまとめました。
それによりますと、一部の自治体では大腸がんの一次検診で、便に血が混じっていた人には、本来、内視鏡による精密検査をしなければならないのに、もう一度同じ検査をして、血が混じっていなければ内視鏡による検査をしないなど方法が不適切な医療機関があったほか、医療機関ごとに検査キットがバラバラなのに、市町村が実態を把握していないなど、検診の質や管理の問題が確認されたということです。
青森県では、がんの見落としにつながるおそれもあるとして、さらに詳しく調査することにしています。
がん検診に詳しい国立がん研究センターの斎藤博部長は、「がん検診には多くの医療機関がかかわるため検査方法などにばらつきが生じやすく、青森県が抱える課題は全国に共通する。ほかの都道府県でも青森県のような調査を進め、質の管理を徹底してほしい」と話しています。
それによりますと、一部の自治体では大腸がんの一次検診で、便に血が混じっていた人には、本来、内視鏡による精密検査をしなければならないのに、もう一度同じ検査をして、血が混じっていなければ内視鏡による検査をしないなど方法が不適切な医療機関があったほか、医療機関ごとに検査キットがバラバラなのに、市町村が実態を把握していないなど、検診の質や管理の問題が確認されたということです。
青森県では、がんの見落としにつながるおそれもあるとして、さらに詳しく調査することにしています。
がん検診に詳しい国立がん研究センターの斎藤博部長は、「がん検診には多くの医療機関がかかわるため検査方法などにばらつきが生じやすく、青森県が抱える課題は全国に共通する。ほかの都道府県でも青森県のような調査を進め、質の管理を徹底してほしい」と話しています。