行方不明の地蔵が川から発見、「日本死ね」の落書きも 滋賀
滋賀県彦根市長曽根南町の公園内のほこらに置かれた地蔵の行方が今月に入って一時分からなくなり、近くの川から見つかっていたことが24日、分かった。彦根署は何者かが地蔵を持ち出したとみて窃盗容疑で調べている。関連は不明だが、ほこらには「日本死ね」などの落書きもあった。
地元の自治会長らによると、11日に住民が公園を訪れた際に地蔵がないのに気付き、自治会が窃盗容疑の被害届を彦根署に提出。最後に確認されたのは今月6日だった。ほこらには「日本死ね」などとくぎのようなもので引っかいたとみられる落書きが複数あった。
地蔵は22日になって公園近くの川で沈んでいるのが見つかり、引き上げられた。
地蔵は石で造られ、高さ約40センチで、重さは大人1人で持ち上げるのが大変なほどという。自治会長の薩摩喜一郎さん(83)は「毎年夏の納涼祭では町内のみんなで地蔵をお祭りしているのに、ひどい」と話している。