15年前に住宅を買った人の半分は既に住宅ローンを完済している事実
どうも千日です。住宅ローンって意外と短いのですよ。最長は35年ですが、実際に35年借りる人は少数派です。
35年というと、平均的な住宅を買う人の年齢からすると、ほぼ自分の年齢に近い期間です。
35年というと、どんな年数か?
例えば今からさかのぼったら、1982年ですね。千日は当時10歳です(笑)
家の電話はダイヤル式でしたし、パソコンなんてまだ普通の家庭にはありませんでしたね。
ちなみに2014年に完済した人の借入からの平均経過年数は14.4年だそうです民間住宅ローンの貸出動向調査:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)。実際にはかなりの人が繰上げ返済しているのですね。
そんなの信じられないですか?でも事実です。
住宅ローンを繰上げ返済すればこんなにも短縮できるということです。
だいたい年収5百万円位の人で以下のタスクをやり遂げれば可能です。
- 毎月9万円の返済をしながら、15年間に1千9百万円を繰上げ返済する。
そんなの無理ですか?
目次
15年前と現在の住宅の相場はどう違うか?
今から15年前というと、2002年ですね。その当時から今までの住宅の相場はどのくらい違うでしょうか?
下記は野村不動産による住宅地価格と中古マンション価格変動率の推移グラフです。1%安い位ですね。ほぼ同じと言っていいでしょうね。
ちなみに2008年~2009年にかけて暴落していますが、これはリーマンショックです。
つまり、今15年位で完済している人達が購入したマイホームの値段は、今と大して変わらないということです。
しかも購入して5年~6年後にリーマンショックで収入面に大きな打撃を受けたり、大きな不安を抱えたということですね。
けして平坦な道ではなかったのです。
15年前と現在の住宅ローンの金利はどう違うか?
では、住宅ローンの金利はどうだったんでしょうか?
三井住友銀行の超長期固定金利型の金利水準推移から見てみましょうか。
2016年12月
トランプ大統領の当選から長期金利が上昇しましたよね!
- 10年超15年以内:1.44%
- 15年超20年以内:1.52%
- 20年超35年以内:1.58%
2003年4月
2001年の金利があればよかったのですが、一番古い情報が2003年でした。
なんと!最近上がったとか言って騒いでますけど、13年前は1%以上も高い金利なんです。
- 10年超15年以内:2.45%
- 15年超20年以内:2.75%
- 20年超35年以内:2.98%
つまり、今よりも1%も高い金利であったにも関わらず、当時購入した人達は当初の借入期間の約半分位の年数で完済したということになります。
これがどれだけの差になるのか?典型的な例でやってみましょうか。
元本3千万円を35年ボーナス払い無しで借りた場合
2003年の金利2.98%で借りると、毎月の元利均等返済額は115千円です。これに対して、2016年12月の1.58%で借りると、毎月の元利均等返済額は93千円です。
- 今の方が22千円も負担が軽いです。
これが15年間ということになると397万円も差が出てきますね。
そして完済の15年経過後の残高はというと、160万円も違ってきます。
2003年に住宅ローンを借りた人達は、毎月11万円の返済を抱えながら、15年間に2千万円を繰り上げ返済している。
15年で2千万円を貯めるには、年間133万円の貯金が必要です。年収500万円の人であれば、ボーナス全額プラスαを住宅ローンの返済に充てているということですね。
まさに総力戦です。
やれば出来るということです。
同じことを2016年バージョンで言うと、こうなります。
毎月9万円の返済をしながら、15年間に1千9百万円を繰上げ返済する。
どうでしょうか?
冒頭にも同じことが書いてあったと思います。最初読んだ時と今読んだ時では、感覚が異なると思います。
15年前にマイホームを購入した人に出来るけど、私たちに出来ないってことは無いと思いますよ。
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まとめ
最近、住宅ローンの相談サイトを始めて、毎日色んな人の住宅ローンの相談のメールが寄せられるようになりました。
色々な人の例を見ていて思うのが、将来の収入の増加については自己評価が低めな方が多いなという印象です。
相談に答える側としては、基本的に保守的にならざるを得ないです。しかし、これから家を買おうという人は、もう少し強気でもよいのかなと思いますね。
また、これを達成するには家計の見直しも必要です。
個別の住宅ローンの相談については、
で承ってます。他の色んな方の相談事例などもほぼ毎日公開していますので、一度読んでみて下さいね。
以上、千日のブログでした。
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