サッカー・フランス1部リーグ「リーグ・アン」で、非常に珍しい反則プレーがありました。YouTubeに該当シーンの動画が投稿されています。
1月21日のナント対パリ・サンジェルマン(PSG)戦、珍プレーを披露してしまったのはPSGのマルコ・ヴェッラッティ選手。自陣ゴール近くでボールを受けたヴェッラッティ選手は、転がっているボールに対し地面に這いつくばるようにして強引にヘディングでGKにボールをパスしました。なんという無茶な体勢。
サッカーでは、足でのバックパスをGKが手で扱うことはできませんが、頭や胸などで返したボールは手でキャッチすることができるというルールがあります。ヴェッラッティ選手のプレーもこれを意図したものだと思われますが、主審はこれに対してファウルのホイッスルを吹きヴェッラッティ選手にイエローカードを提示。ヴェッラッティ選手は「えっ、オレ?」というように驚いた表情を見せています。
実はヴェッラッティ選手に与えられたのは「反スポーツ的行為」という警告。バックパスを露骨な時間稼ぎなどに使うことを防ぐため、サッカーの競技規則には「競技規則の裏をかき、意図的に味方のゴールキーパーに頭や胸、膝などでボールをパス」してはならないということがしっかりと記載されています。こんなマニアックなルールが……!
今回の場合、ヴェッラッティ選手に悪意はなかったのでしょうが、主審の冷静なジャッジにより想定外のイエローカードをもらってしまう結果に。かなり珍しいケースだけに知らなかったという人も多いのではないでしょうか。
(たろちん)
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