こんにちは~うさぎです。
今回は皆さんご存知のハーボニーのニセ薬事件。
事件は知ってるけど何がどうなって誰が悪いのかよくわかりませんので、だんな(薬剤師)に聞いてみました。
うさぎ「ねえ、ハーボニーのニセ薬が見つかったんでしょ?何かわかりにくいから超カンタンに説明してよ。」
薬「はい。じゃあ言います。偽造薬ハーボニー事件とは、
肝臓病の人を100%治す画期的な薬が発売されました。
その名もハーボニー。
効果が高いので1錠5万5千円もします。
薬の値段が高いのに目を付けた悪人がこれを偽造。
市場に出回りました。
こんな感じ。」
うさぎ「簡単すぎるでしょ。。偽造薬ってほんとにあるんだね。」
薬「昔からあります。偽造薬なんていくらでも手に入りますよ。ネットで薬の個人輸入とかあるじゃない?そこで出回ってます。」
うさぎ「ネットで買える個人輸入の薬、結構ニセモノ多いの?」
薬「薬の種類によってまちまち。人気が高い、値段が高い薬ほどニセモノ率が高い。バイアグラは6割以上がニセモノ。」
うさぎ「薬の個人輸入は、薬剤師たちさんはどう考えてるの?」
薬「いや、何も。僕らは日本の法律での薬剤師なんですよ。個人輸入は日本の法律は適用されないからね。僕らも手を出せません。危険だよって言うだけ。」
うさぎ「けっこうクールだな。。」
うさぎ「それじゃ偽造されたハーボニーは個人輸入なの?」
薬「そうかもね。奈良のサン薬局などが、個人輸入か何かの非正規のルートで薬を手に入れたのが最大の原因です。」
うさぎ「非正規って?」
薬「正規は”メーカー公認の店から購入”ということ。非正規はそれ以外から購入したってこと。」
【正規ルート】
メーカー ⇒ 卸 ⇒ 薬局
【非正規ルート】
どこかの薬局 ⇒ 現金問屋 ⇒ 薬局
または
個人輸入 ⇒ 現金問屋 ⇒ 薬局
または
個人輸入 ⇒ 薬局
薬「正規ルートは薬の出所をたどれるけど、非正規は薬がどこから来たのかたどれません。」
うさぎ「そうなんだ。ところで現金問屋ってなに?」
薬「薬の現金問屋はわけありの会社なんです。薬の出所がわからないんですよ。企業秘密になってます。現金問屋がどうやってその薬を手に入れたか教えてもらえないんですよ。今回の偽造薬ハーボニーもこの現金問屋から入った可能性高いです。」
うさぎ「そんな危ない会社とどうして取引する薬局があるの?」
薬「薬の仕入れ値がべらぼうに安いんですよ。通常、薬の仕入れ値って97%(100円で売る薬は97円で入る)とかなんだけど、現金問屋は80%以下が普通。経営が厳しい薬局やノルマが厳しい薬局など現金問屋を利用します。」
薬「不安もあるけど薬が安く買える。それが現金問屋。」
うさぎ「現金問屋と取引のある薬局って患者側からしたら見分けつくの?」
薬「見分けつきません。薬局でも絶対に教えてくれないし。ただし。。」
うさぎ「ただし。。何?」
薬「兄弟とか親戚とかに薬剤師さんがいれば教えてくれるかもしれない。薬剤師のあいだでそうゆう話、することもあります。」
うさぎ「じゃあこのあたりの薬局では?」
薬「〇〇調剤薬局と△△薬局。このことは誰にも言ってはいけない。」
うさぎ「うそー??普通の薬局じゃん!キレイな感じの!」
薬「そうなんですよ。見た目ではわからないって言ったでしょ。言えることは現金問屋を利用している薬局は全国どこにでもあるってことです。そして見分けがつかない。」
うさぎ「ちょっと恐くなってきた。。」
薬「いや、それで良いんですよ。今回のハーボニーのニセ薬事件でびっくりしたのは現金問屋とそれを利用している薬局だからね。その他多くのまじめにやってる薬局は、現金問屋の存在と危うさが一般の人に明らかになって良かったと思ってるはず。」
うさぎ「そ、そうか。ありがとう。」
今回、急いで記事にしたから誤字脱字あるかも、すみません。
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ではまた次回!