全豪 女子ダブルス 日本人ペアが初のベスト4進出

全豪 女子ダブルス 日本人ペアが初のベスト4進出
テニスの四大大会、全豪オープンの女子ダブルス準々決勝で、穂積絵莉選手と加藤未唯選手のペアがクロアチアとドイツの選手のペアにストレート勝ちし、日本選手どうしのペアでは、全豪オープンでは初めて、四大大会では15年ぶりにベスト4入りを果たして過去最高に並びました。
穂積選手と加藤選手は、ともに22歳で、去年4月にツアー大会で初優勝を果たし、穂積選手はリオデジャネイロオリンピックで女子ダブルスに出場しています。

2人は、今大会の3回戦で第4シードを破ってベスト8に入り、24日、準々決勝でクロアチアのミリアナ・ルチッチバローニ選手とドイツのアンドレア・ペトコビッチ選手のペアと対戦しました。

2人は、試合序盤から前衛を得意とする加藤選手とベースラインでの力強いストロークが持ち味の穂積選手がそれぞれ力を発揮し、第1セットを6ー3、第2セットも6ー3で取り、セットカウント2対0のストレート勝ちで準決勝に進みました。
女子ダブルスの日本選手どうしのペアが全豪オープンでベスト4に入るのは、史上初めての快挙で、四大大会では、2002年全仏オープンの杉山愛選手と藤原里華選手のペアに並び、過去最高の成績となりました。

穂積選手と加藤選手は、準決勝で第2シードの強豪、アメリカのベサニー・マテックサンズ選手とチェコのルーシー・サファロバ選手と対戦します。

「満足せずどんどん上を」

穂積絵莉選手は「ベスト4という結果にすごく驚いている。第1セットを取ったあとに、2人で『絶対に気持ちを引かずに積極的にいこう』と話し、しっかりと締めることができた。準決勝も勝ちに行く気持ちを忘れず、ここで満足せずにどんどん上を目指したい」と話していました。

加藤未唯選手は「試合を通して積極的にプレーできたことがすごくうれしい。2人は、私が前で動き、穂積選手が後ろでラリーしてポイントを取るのが理想の形で、最後まで諦めずにボールを拾ってチャンスをものにするプレーが出ると、どんどん乗っていける。準決勝では積極的に自分たちから仕掛けて2人で楽しみながら勝ちたい」と話していました。

おととしから本格的にペア

穂積絵莉選手と加藤未唯選手はともに22歳で、日本選手どうしのペアで四大大会の上位に進んだことは、3年後の東京オリンピックに向けても大きな弾みとなります。

穂積選手は神奈川県出身、力強いストロークや相手の打ちづらいスピンをかけたショットが持ち味です。2013年全日本選手権の女子シングルスで優勝、2014年のインチョンアジア大会では女子シングルスで銅メダルを獲得しました。最新の世界ランキングは、シングルスで214位、ダブルスで51位です。

加藤選手は京都府出身で、運動能力の高さを生かしダブルスでは前衛でのネットプレーを得意としています。最新の世界ランキングは、シングルスで186位、ダブルスで54位です。

2人は7年前、2010年の全豪オープンジュニアの部で初めてペアを組み、プロに転向後はおととしから本格的にペアを組み始めるようになり、去年4月、ポーランドで開かれた大会でツアー初優勝を果たしました。