東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 政治 > 紙面から > 1月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【政治】

首相発言にイエローカード 野党のプラカードを批判 

郵政改革法案の採決に抗議する自民党議員=2010年5月

写真

 衆院議院運営委員会は二十三日の理事会で安倍晋三首相が二十日の施政方針演説で「言論の府である国会の中でプラカードを掲げても、何も生まれない」と野党の行動を批判したことについて「行政府の長(首相)が、立法府(国会)のことに口出しするのはよくない」として、政府に反省を促すことを決めた。

 理事会で、野党側理事の泉健太氏(民進)が首相の発言に抗議。指摘を踏まえ、与党側理事の高木毅氏(自民)が政府に対し、立法府への言及を控えるよう伝えることにした。

 昨年の臨時国会では環太平洋連携協定(TPP)承認や年金制度改革関連法の採決が強行された際、民進党議員が、委員会室内で「強行採決反対」などと書いたプラカードを掲げて抵抗した。

 佐藤勉委員長は記者団に「プラカードを掲げていいかは、今後精査する」と述べた。

◆自民もかつて掲げる

 自民党は野党時代、プラカードを掲げて、与党の採決を批判していたことがある。

 2010年5月28日の衆院総務委員会では、郵政民営化を見直す郵政改革法の採決が行われ、多くの自民党議員が赤い文字で「選挙目当て法案」「強行採決10回目」などと書かれたプラカードを取り出し抗議した。

 民進党の山井和則国対委員長は「首相は威勢良く発言したが、自民党も野党時代にはプラカードを掲げていた。身内(の与党側理事)も注意せざるを得なくなる問題発言だった」と述べた。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】

PR情報